いざ、FIFAワールドカップへ。
情熱のdof trip in メキシコ!【前編】

2026年のFIFAワールドカップ北中米大会は、スペインの優勝で幕を閉じました。
さらなる「文化と価値の創造」のためのインプットの場として、例年国内外問わず開催されるdof trip。今回はなんと、ワールドカップ真っ只中のメキシコ・モンテレイへ!
日本のグループリーグ第2戦、チュニジア戦の観戦を通じて世界最大のスポーツの祭典を体験するとともに、現地の文化や暮らしにどっぷりと浸かる濃密な旅。そこでdofメンバーが感じ、学んだことをご紹介します。前編はワールドカップ体験について!最後まで、どふぞご覧ください。
地味だけど歴史的な一戦
チュニジア戦。結果は4-0で日本の勝利。
結果を山場に持ってこようかとも思案しましたが、もう多くの皆さんはご存じだと思うので先に書いてしまいました。グループFを戦ったオランダ、チュニジア、スウェーデンとの力関係を考えると、日本代表が最も順当に「勝たなきゃいけない」試合。それを「4-0」という絵に書いたような快勝で突破した日本代表を観て、「あぁ、強くなったなぁ」と心から安堵したものです。

▲ 試合が行われたEstadio de Monterrey
そもそも、グループリーグの第二戦は鬼門でした。過去の日本のW杯グループリーグを振り返ると、第一戦が3勝1分3敗、第三戦が3勝4敗なのに対し、第二戦は1勝3分3敗と勝率が低い。加えて2022年カタール大会でのコスタリカ戦では、初戦でドイツを破ってお祭りムードの中、守備を固めたコスタリカを攻略できず0-1で敗戦。今大会の日本代表も、強豪オランダとの初戦で見事な粘りを見せ、金星に近い引き分けで初戦を切り抜けてきただけに、前回大会の記憶がどうしてもチラついていました。さらに試合直前のピッチ外での動きもあり、3試合の中では一番地味な相手かもしれないけれど、難しい試合になると予想していました。
そんな一介のサポーターの不安と緊張をよそに、守備的な相手に見事に快勝してみせた日本。いよいよ「チャレンジャー」から「対策されるチーム」に本格的に脱皮したのかもしれない。そして、そんな地味だけど歴史的な一戦の現場にいられたことは、とても貴重な経験となりました。
偏愛がエンジン

▲ 勝利を喜ぶ日本代表
今更ですが、筆者はサッカーが好きです。多い年は年間30試合くらいを全国各地のスタジアムで観戦するくらい、サッカーが好きです。Jリーグも、欧州も、ACLも、代表戦も、JFLも、高校サッカーなど育成年代も観てきました。
持論ですが、サッカーとは不思議なもので「やるより観る方が難しい」面があります。ボールひとつあればプレーを楽しめるのに、いざ「楽しんで観戦」となると「どのチームを追いかけたらいいのかわからない」「どの試合を、どうやって観にいったらいいかわからない」「試合のどこを観たらいいかわからない」といった質問をされることも多くありました。

▲ dof社内での事前インプット用資料
dofのメンバーもまた、サッカーへの関与度は「ほぼゼロ」から「マニアック」までさまざま。そんな多様なメンバーがいる中で、どんな準備をしたら「ワールドカップ体験」の価値を最大化できるんだろう?ということで、出発の3週間ほど前から観戦に向けた準備にとりかかりました。
まずはグループリーグ各国の文化的特徴や、サッカー人口の比較。各チームの選手の「市場価値」比較や基本戦術の分析。続いて、日本代表の過去成績、特徴と基本的な戦術のレクチャー。そしてそこから導き出される各試合の勝負所・見どころ。出発前に、これらを座学でインプットしました。さらに「サポーター文化」を深く体験してもらうべく、「スタジアムカメラ、またはTV中継カメラに抜かれること」を必達目標として設定し、過去の代表戦などで目立っていたサポーターのファッション(仮装?)の分析まで行いました。

▲ スタジアムビューに映る「1,000th Match」横断幕
実はチュニジア戦が「ワールドカップ通算1,000試合目」という(これまた歴史的な)節目の試合だったこともあり、わざわざ「1,000th Match」横断幕などを作っていったのが功を奏し、結果的にdofメンバーのみんなで当初目標だった「スタジアムカメラ、またはTV中継カメラに抜かれること」を達成することができました!
各国のサポーターが空港や街中に入り乱れ、お互いに「グッドラック!」とか「おめでとう」とか言い合いながら交差するワールドカップ独特の雰囲気を感じられたのももちろん貴重な経験でしたが、偏愛を共有し「いかにこの体験を味わい尽くすか」を皆で考えられたのはとても良い経験でした。
先人のGIFTを、未来へ還す

▲ 試合前、スタジアムまでの道中にて
そんなこんなで試合前は選手以上にナーバスになっていたわけですが、日本代表の快勝によって素晴らしい、忘れられない夜になりました。
思い返すと何より印象的だったのは、まるで日本のホームのような雰囲気。それはスタジアムにとどまらず、試合前後の繁華街も含めた街全体の雰囲気です。驚いたのは、現地の方々の中に、決して安くない日本代表のユニフォームを着てくれている人がホントに大勢いて、試合中も一緒にチャントを唄ったり、声援を送ってくれていたこと。試合後も、翌日も、街中ですれ違った多くの人が祝福してくれました。

▲ 試合後、スタンドにて
これは日本代表が大会直前にモンテレイでキャンプをしていたことや、メキシコの人たち驚異的な人懐っこさも要因のひとつではあると思います。でも本質的には、過去にモンテレイを訪れた日本人旅行者やここに駐在していた日系企業の社員のみなさまなど、モンテレイに関わった日本の先人たちが、そして日本を訪れたモンテレイの人々に素敵なおもてなしをした日本の人たちが、それぞれに良い思い出を遺していってくれたからなのではないか。そうした膨大な「よかった」の蓄積があって、今日の素敵な夜につながっているのではないか、と感じました。

▲ サッカー少年の夢に乾杯!
「異文化交流」というとその瞬間瞬間のこととして切り取ってしまいがちです。でも本当は、そこに至るまでの先人の見えない貢献があるし、自分たちもまた、後進の人たちのためにGiveできることがある。新しい旅の醍醐味を見つけることができました。
というわけで帰り際、お世話になったタコス屋さんにて、紙をガムテープで丸めたボールを蹴っていた8歳の息子さんにサッカーボールをプレゼント。「いつかメキシコ代表になって、日本戦以外で頑張れよ!」なんて言いながら、モンテレイの夜を満喫したのでした。
後編では、筆者交代しまして「モンテレイの街と文化」そして「モンテレイの食文化」を紹介します。
後編はこちら
