dofで見つけた、
人間回帰のクリエイティブ。

制作会社やクリエイティブ・ブティックなど様々なキャリアを経て、dofへジョインした野崎愉宇。 「AIの時代だからこそ、人間が介在することに価値がある」と語る彼がdofで見出したクリエイティブの可能性、そして「令和に残された昭和な場所」と語るdofのカルチャーについて語ってもらいました。
キャリアの原点──言葉に囲まれた環境と、変化への適応

ー聞き手
広告業界に興味を持ったきっかけは、どのようなものだったのでしょうか?
ー野崎
母親がフリーランスのコピーライターで、家で仕事をしている姿をずっと見ていたので、仕事のイメージがつきやすかったというのはありますね。父親も新聞記者でしたし、生まれた時から「言葉」が近くにある環境でした。 ただ、言葉そのものというよりは、広告の仕事が「いろんな人と会って、いろんなものを作る仕事なんだな」という部分に惹かれて、この業界を選びました。
ー聞き手
キャリアの変遷について教えてください。
ー野崎
新卒で博報堂プロダクツという博報堂系列の制作会社に入社し、コピーライターとして配属されたのがキャリアのスタートです。当初はCMやグラフィックのコピーを書いていたのですが、ちょうど広告業界が変わり始めたタイミングで、デジタルやPRを組み合わせた企画が求められるようになり、そこから統合プランナーという職種を兼務するようになりました。
その後、博報堂から独立した先輩に「一緒にやらないか」と誘われ、神谷製作所というクリエイティブ・ブティックに創業メンバーとしてジョインしました。神谷製作所はPR起点の統合プランニングに強い会社で、クリエイティブの責任者や京都支社長などを兼務しました。
その後、Birdmanというデジタルが強いエージェンシーへ移り、クリエイティブ・ディレクターの仕事をしました。Birdmanではバズを生み出すクリエイティブなどSNSを意識した仕事や、経営者や事業部のみなさんと壁打ちをしながらプロダクト開発を行うコンサルテーションの仕事の経験を積みました。そして、2023年のはじめにdofへ移籍してきたという流れです。
純粋な制作職にはじまり、PRを起点にした統合プランニング、デジタル、SNS、コンサル的な立ち位置と、これまでのキャリアで幸運にも様々な経験を積む機会に恵まれてきましたが、それはぼく自身が時代の変化にあわせて自分の立ち位置や役割を変えてきた歴史でもあると思います。新しいことを経験すること、変化を感じることがとにかく好きなんです。
AI時代に見出した「人間介在」の価値

▲ 2023年2月 野崎の入社時の写真
ー聞き手
多様なキャリアを持つ野崎さんが、dofを選んだ決め手は何だったのですか?
ー野崎
1社目や2社目の頃から、dofや太郎さん(dof代表の齋藤太郎)のことは聞いたことがありました。「ビジネスの目線からクリエイティブ・ディレクション」をする会社という印象があって。ぼく自身もクリエイティブ職の人間ながらコンサル的な役割が求められることが多くなる中で、これからはそのスタイルが時代の真ん中に来るだろうな、と感じていました。
特にAIがこれだけ発達してくると、単なるものづくりの領域は厳しくなっていくかもしれない。その中で、人間が中心になった仕事の仕方とは何かと考えた時に、人と人の間に立ってハブになることだと思ったんです。 ものをつくる、アイデアをつくりあげるだけでなく、場やその周囲にある空気をもつくる仕事。クリエイティブを考える人間がビジネスへの理解やプロデュースの能力も持ち、“そこに人が介在する”ことで価値を生み出す。そういうクリエイティブ・ディレクションこそが、今後人間にしかできない重要な仕事になる。そう確信して、dofの門を叩きました。

ー聞き手
実際に入社されて、現在の仕事内容はどのようなものでしょうか?
ー野崎
プロジェクトによって立ち位置が全く違うので一概には言えませんが、自分ができることを、そのプロジェクトに当てはめて足りないピースを埋めていくのが今の役割です。 プロジェクトやクリエイティブ全体を見るクリエイティブ・ディレクターになることもあれば、クライアントの壁打ち相手や相談相手になる仕事もあります。プランナーとして入ることもありますし、時にプロデューサーとして動くこともある。 これまでのキャリアで培った”なんでもやってきた経験”を、その時々に必要とされることに当てはめているイメージです。
「結婚」のような関係性をつくる

ー聞き手
dofの代表的な仕事でもある「GO」のプロジェクトにもジョインされていますね。どのような役割を担っていますか?
ー野崎
例えるなら、太郎さんが「ドン」で、僕が「若頭」みたいな感じでしょうか(笑)。ドンにはできるだけどっしりと構えてもらって、それ以外のクリエイティブの管理からプロデュース、企画まで、全領域を動かしていくのが僕の役割です。プロジェクトによってはぼくがクリエイティブ・ディレクターになって動くものもあります。
dofの仕事の流儀としてよく言われるのが、クライアントとの関係は「恋愛」ではなく「結婚」だということ。 企画を一発提案して「どうですか、面白いでしょう?」とエッジを立てるだけでは、長く愛されるブランドは作れない。時には刺激的な提案も必要ですが、マイルドな状態でいかにお互いを思いやり、生々しい関係性を作っていけるか。クライアントと共に「ファミリー」になっていく過程こそが、dofらしい仕事のあり方だと感じています。

ー聞き手
その他に、ご自身の中で印象的なプロジェクトはありますか?
ー野崎
ひとつは、立ち上げ時にクリエイティブ・ディレクションや企画で関わった「ひみつのPRIME」ですね。コンセプトづくりからネーミング、キャラクター開発まで、チームのみんなとゼロから生み出しました。ぼくは企画やクリエイティブ面を主に見ていましたが、実はあの企画はフレームの中のあらゆるパーツやディテールを広告クリエイティブの発想で考えているんです。ただし、アウトプットの出目が広告ではないというところが「ひみつのPRIME」が世のみなさんにとって新しいものとして受け取ってもらえている秘訣だと思います。視点をずらす。表現する場を変える。これって広告クリエイティブではよくあるテクニックですが、この技を広告以外の領域に使うと驚くほどワークするというのは大きな発見でした。知り合いからの評判もよくて、うれしいですね。
▶「ひみつのPRIME」立ち上げの特集記事はこちら

もう一つは、こちらもクリエイティブ・ディレクターとしてプロジェクトに入った英語コーチングサービスの「PROGRIT(プログリット)」のリブランディングですね。クライアントの社長から現場メンバーまで徹底的にヒアリングを重ねさせていただき、ブランドの真ん中にある「努力」という価値を掘り起こした過程が印象的でした。また、その「努力」という価値を限界までストイックに描いて、これまでのdofのトーンとは少し違う新しいクリエイティブにチャレンジできたという意味で、印象に残っています。
▶「プログリット」はこちら
dofは、令和に残された、愛すべき「昭和」

ー聞き手
外から見ていたdofと、入社してからのdofにギャップはありましたか?
ー野崎
太郎さんは命がほとばしっている人で、「こっちだ!」とみんなを率いて突き進む勢いがすごい(笑)。そのバイタリティは想像以上でした。
意外だった、というか「やっぱりそうだったか」と思ったのは、「意外と昭和な会社だな」ということです。もちろん、すごくいい意味で。 今の時代、会社が社員を厳しく育ててくれる環境って少なくなっていますよね。特に若手は、AIでもできるような仕事を任されているうちに、成長の機会を失ってしまう危機感がある。下の世代の人たちを見て、そんなことを感じることが増えました。そんな中でdofには、みんなで全力で楽しみ、全力で仕事をして、一生懸命勉強し続けようという空気がある。若手も、おじさんもです。「成長しようぜ」「みんなでやろうぜ」なんて、令和の時代では口にするのを躊躇うような熱さが、ここではカルチャーとして生きているんです。

▲ 「dof trip」ロサンゼルスにて
ー聞き手
dof名物の「dof night」や「dof trip」についてはいかがですか?
ー野崎
dofならではの濃い体験ですよね。例えば、昨年の7月のロサンゼルスへのdof tripはとても印象的でした。 普段一緒に仕事をしている仲間や、近しいクリエイティブの人たちと、異国の地で同じ時間を過ごす。そうすると、普段の仕事場では見えない一面が見えたりして、すごく「dofっぽいな」と感じる、人間むき出しの関係性が築けるんです。 ただの観光旅行ではなく、そうやって人と深く向き合い、関係値を深めていく機会があるのは、この会社ならではの魅力だと思います。
「まっすぐ」に頑張れる人と働きたい。

ー聞き手
今後、野崎さんが挑戦していきたいことはありますか?
ー野崎
広告に落ちる前の段階。例えば「ひみつのPRIME」のように、新しく場所やメディアそのものを開発し、資産になるようなものをつくっていく仕事には、もっと可能性があると思っています。第二、第三の「ひみつのPRIME」をつくっていきたいですね。
ー聞き手
最後になりますが、この先どんな方にdofに来てほしいですか?
ー野崎
先ほどの話に通じますが、dofは「令和に生き残った、最後の昭和な場所」だなと。人間むき出しの関係性の中で、一生懸命修行したい、成長したいと思える人には最高の環境です。 逆に、効率的にうまくやってやろう、という人には、断言してもいいですが、まあ1億%合わないでしょうね。 けど、そんな風に人を選ぶ感じでdofという会社はいいんだと思います。変える必要はない。
とにかく「まっすぐ」な人。変に構えず、目の前のことに一生懸命向き合って、頑張りたいと思える。そういう人と働けたらうれしいですね。
