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2019.10.01
永谷園の大ヒット商品「冷え知らずさん」の生姜シリーズの、
商品開発、ブランディング、事業戦略、コミュニケーションデザインを手がけました。
主婦層を中心とした顧客層の固定化・高齢化への解決策として「あたらしい永谷園」を目指すにあたり
掲げたキーワードは「信じられるものを。」
ターゲット女性の意識調査をして見つかった「冷え」という悩みから
「『冷え知らずさん』の生姜シリーズ」という商品は生まれました。
広告は行わないという前提だったため、当時はまだ珍しかった白いパッケージを店頭で映えるという理由で採用しました。
新しいターゲットである若い女性との接点を持つため、
大学ごとのミスとコラボしたり、「ミス冷え知らずCOLLECTION」を開催。
エンターテイメントとPRを掛け合わせることでテレビCMが展開できない中でも効果の最大化を目指しました。
カップスープからドリンク開発にもつながり、目標の250%を売り上げるという大成功をおさめました。
そして、これをきっかけに「生姜といえば永谷園」ということをもっと印象づけたいという声が社内で盛り上がります。
そこで、千葉県の山武市に生姜の試験農場を作りました。企業の本当の姿勢というのはいずれ透けて見えていくものであり、
「生姜といえば永谷園」と思われたいのであれば企業としてきちんと取り組むべきだと感じたからです。
この試験農場から社内横断の組織「永谷園生姜部」が発足することとなります。
生姜部では、自らレシピ開発をおこなったり、動画を作ったり、ブログや本を作ったり、PRを推し進めてきました。
生姜部が社内のバーチャル組織として、いろいろな部門を横断したチームとして機能したことは
永谷園にとって大きな価値につながったようです。
プロモーションの相談が、組織づくりにまでに広がっていった実例でした。