インタビュー
interview
新卒でdofに入社
失敗の日々から手にした 「成長」
新卒でdofに入社
失敗の日々から手にした 「成長」
2015年に新卒入社したdofのコミュニケーション・デザイナー 川名孝幸。
入社当初は「たくさん失敗して、たくさん赤面して、たくさん傷つく毎日でした」と振り返るも、現在は数々のプロジェクトを手がけ、クライアントも一目を置くまでの存在に成長を果たした。
自らのさらなる成長を目指す川名の、これまでとこれからとは?
2015年に新卒入社したdofのコミュニケーション・デザイナー 川名孝幸。
入社当初は「たくさん失敗して、たくさん赤面して、たくさん傷つく毎日でした」と振り返るも、現在は数々のプロジェクトを手がけ、クライアントも一目を置くまでの存在に成長を果たした。
自らのさらなる成長を目指す川名の、これまでとこれからとは?
――まずは川名さんの少年・学生時代について教えて下さい
そうですね、クラス委員や学級委員を務めたり、応援団長とか文化祭で司会をやったり、いわゆるムードーメーカーだったと思います。
学生時代は、将来これをやりたい! という明確なものは特になかった。
だから自分は何者になるのだろう?何者になりたいのだろう?というモヤモヤを抱えながら日々を過ごしていました。
――就職をされる上で意識していたことや起こしたアクションはありますか?
シンプルですが、とにかく社会人に会いまくりました。意識していたのは「笑っていいとも方式」で、ご縁に繋がりとストーリーをつくること。
例えば、Aさんとランチをご一緒したら、最後にあなたが尊敬している人を紹介いただけますか?とお願いする。そうすると次回は「Aさんの紹介」というタグがつくので、その場の僕の見え方や会話の質がグッと上がるんですよね。そして何より、限られた時間で「この学生に人を紹介してやろう」と思って頂く必要があるので、必死になって接し方を工夫する。
結果、多くの方に機会を頂き、さまざまな学びや気づきを得ることができました。
――どのような学びや気づきを?
まず、「笑っていいとも式おとな訪問」で社会人としてのコミュニケーション力が向上しました。dofで仕事をご一緒する方は年齢がかなり離れている大先輩ばかりなので、この時の経験が後に活きたと思っています。
あとは社会人の解像度がグッと上がったことです。
特にファーストキャリアがその後の人生にどう影響するか、さまざまなエピソードを伺い自分なりにパターンが見えてきました。
ファーストキャリアのパターンは、大きく分けてA「大企業に就職」、B「ベンチャー企業に就職」、C「起業する」の三つあり、それぞれの選択肢のメリットやデメリットを感じ取ることができました。
例えば「A:大企業に就職」の場合。大企業で活躍されている方々は、話が面白くて魅力的でした。ただ、巨大組織ゆえに想定外の人事があったり、出世するために社内政治が必要だったり、世の中より会社に向かう時間の方が多いように感じました。社内で「生き残り勝ち上がる」ことにリソースを割いているうちに、気づいたら30代になっていた。みたいなことは避けたいなと思いました。
次に「B:ベンチャー企業に就職」の場合。大企業のような安定・安心感は無いが、最初から任される仕事の裁量が大きいところが魅力的だと感じました。ただ、ベンチャーは大企業にあるようなノウハウや教育体制が希薄で、ビジネスパーソンとして必要な嗅覚とお作法は、大企業に入った方が手っ取り早く身につけられるだろうと感じました。
そして最後は「C:起業する」。経営者の方もたくさんお会いしましたが、新卒で起業するのは、解決したいペインやりたい事業がないと、後に学びに繋がるような失敗すらできないと気付かされ、まずは20代でビジネスパーソンとして土台を築こうと思いました。
このパターン分けは学生時代の僕が乱暴に分析したもので(笑)、今は大企業とベンチャーの境界線はファジーになっているし、学生起業や副業が当たり前の時代になってきているので、もっとカテゴリーは複雑かつ多様ですよね。
ただ、当時の僕はA・B・C三つの道しか見えず、どの選択肢もしっくりこなくて悩んでいました(笑)
そんな時に、Facebookで偶然、面白いリクルートページを目にしました。
それが僕の今後の人生を大きく左右します。
――どんなリクルートページだったのですか?
『ブラック企業dofに入社しない方がいい10の理由』というものでした(笑)
労働問題など働き方が社会課題になっている時代に、すごい表現だなあって。
でもよく読んでいくと、「仕事が楽しくてすみません」といった内容で、果たしてブラックかホワイトかは、人によって見え方が変わるし簡単に色分けできるものじゃないと思いました。
そして大企業やベンチャーに就職したり起業するというのも、手段でしかなくて、多角的な観点で「仕事とは何か」を考えるべきだと思いました。
採用ページでこんなシニカルなコミュニケーションをするのは、よほど凄い会社なのか、もしくはちょっとおかしい会社なのか、どちらかだろうと興味を持ちました。
そして入社してみたら、…どっちもでした(笑)。
――ユーモアに惹かれてdofの門を叩いたのですね?
まずはそうです。その後に会社説明会に参加したのですが、そのときにも良い印象を持ちました。ふつう誰かを家に招くときって、そのときだけ玄関をキレイにしたり部屋を飾ったりとかするじゃないですか。でもdofは全然飾らなくて自然体でした。それが僕は心地よかった。あと説明会なのに、クライアントであるサントリーさんのハイボールが出てきたりして。そういうのも良いなあと思いました。
▲ (2014年 会社説明会)
――その後、dofに入社する経緯や決め手とはどのようなものだったのですか?
先ほど将来を考えた際のA・B・Cという3つのパターンを紹介しましたが、dofと出会ったことで、新しい照準ができたんです。
「A:大企業」の輪と、「B:ベンチャー企業」の輪が、ちょうど重なる部分、つまりAとBの良いとこ取りが、自分にとってとても理想的な環境なんじゃないかと思えた。
dofは電通からスピンアウトして誕生した少数精鋭かつ圧倒的な生産性で勝負をしている会社で、大企業のリソースを持ちつつ、ベンチャーのように打席に立てるという、実はとても自分の理想にマッチしている会社だと思ったんですね。パズルがはまったような瞬間でした。それでインターンからスタートしました。
――インターンからはじめたのはなぜ?
大手起業のように時間をかけて新人を育てていくというよりも、少人数だけに最初から求められるレベルは高い。でも自分には武器と言えるものが何も無い。dofが自分を採用するメリットが無いと思っていて、お互いを知るためと、少しでも早くしっかり戦力になりたいという思いでインターンをはじめました。
――dofで仕事をスタートしてからは、どのような日々でしたか?
とにかく失敗の毎日です。ライオンが子育てじゃないですが、崖から落とされながら、何とか生き延びてきた感覚です。
当初から打合せなどのやりとりは社長や役員など経営者の方が多かったのですが、自分は何も分かっていない若造なので、たくさん赤面して、たくさんヘコんで…という毎日でした。
ただ、最初から仕事の裁量を持って任せてくれたので、とてもやり甲斐はありました。社内外の先輩方に揉まれながら、少しずつ成長して来られたと思います。
プレッシャーや不安も沢山ありましたが、(dof代表の齋藤)太郎さんからは「失敗していい。上が責任取るから」ってずっと言われていて、それが励みになっていました。
▲ (2015年 入社式)
――自分で成長したと思えたのはどのようなタイミングでしたか?
入社して4年目くらいですかね。それまで名刺には肩書きが無く、「川名孝幸」という名前だけが記載されていて、よく「政治家みたいですね」なんて突っ込まれていたんですが、太郎さんと同じ「コミュニケーション・デザイナー」という肩書きが付いたんです。
そもそもdofは企画戦略やマーケティング、ブランディングやクリエイティブなどいろんなことをしている会社で、職種というものに自分もこだわってはいなかったのですが、存在が認められた感じがして純粋に嬉しかったですね。
またその頃に自分にとっても大きなターニングポイントとなる、ソースネクスト株式会社さんの製品『ポケトーク』のブランド戦略を担当しはじめました。
(ポケトーク企画書)
――『ポケトーク』プロジェクトで印象深いことは?
現代表取締役会長兼CEOの松田憲幸さんらと一つのチームになって、まだ翻訳機という市場が無かった中で、一緒にあたらしい文化と市場をつくることができました。今では出荷台数が100万台に迫るまでになり、ソースネクストさんの成長はもちろん、自分の自信や成長にも繋がりました。
先日この『dof talk』でソースネクストの皆さんと座談会をさせていただいたときに、松田さんはじめ皆さんから「川名さんって凄い成長したよね」っておっしゃっていただいて、ほんとうに嬉しかったです。
――入社7年目となり、最近のやりがいやdofに感じる魅力とは?
自分自身としてもいろいろな課題解決に貢献できるようになり、仕事を通して成長している実感があります。dofには『文化と価値を創造する』というスローガンがあるのですが、それを少しずつでも体現できているのではないかと。
あとは1人の天才の力だけに頼るのではなく、チームで戦い結果にこだわる所ですかね。最初から何か特殊な職能が無くてもモチベーションや努力次第で自分にしか無いポジションを獲得できる組織だと思います。
そして、チームで勝つという思想があるからこそ、入れ替わりの激しいクリエイティブ業界で20年近くやってこれたんだろうなあ、と思います。手前味噌ですが(笑)
本当にdofはまったくといっていいほどルーティンがなく、いつも新しい何かが待っている。常にチャレンジさせてくれる環境がdofにはあると思います。
昨年、友人たちと物々交換でしか仕事しない会社を立ち上げたのですが、そういったチャレンジも応援してもらえるので有難いです。
> おすしカンパニー
――仕事を進める上で大切にしていること、またこれから目指すものとは?
クライアントに向き合い伴走する、そして勝たせるという使命を担っているということを自覚しています。それを実現し続けるには、自分も常に向上し続けなくてはなりません。そして、僕含め新しい世代の人間がdofの新たな歴史をつくり、担っていきたいと考えています。
――最後に、dofに来てほしい人材像を教えて下さい
僕は新卒で入社したので、その観点だと “成長意欲が激しく高い人”ですね。
仕事を共に推進していく人たちのレベルの高さや、一つひとつのプロジェトも大きさを考えると、新卒ですぐに結果を出すというのはなかなか困難だし自己承認欲求が満たされるまでにはすごく時間がかかる。それを乗り越えられる人。その先にあるリターンを想像できる人に来て頂けると嬉しいです。
【川名が新卒入社をしてから現在に至るまで担当したworksの一部】
取材・構成・文 西原真志(株式会社ライター)
撮影 sono
編集 徳間書店
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> RECRUIT
dof新卒入社メンバー
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株式会社dof / コミュニケーション・デザイナー
川名 孝幸
企業のブランドづくりへ。
“遺る”文化と価値をつくり続ける。
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