ソラコム社、スイングバイIPO
一度限りの上場広告に
どう熱量を込めるか?
志の共鳴が生んだ
クリエイティブ誕生秘話
ソラコム社、スイングバイIPO
一度限りの上場広告に
どう熱量を込めるか?
志の共鳴が生んだ
クリエイティブ誕生秘話

KDDI傘下でIoT向けプラットフォームを提供する株式会社ソラコムが、2024年3月に東証グロース市場に上場。晴れの舞台を”なんとかする”ため、ソラコム玉川社長の志に共鳴するメンバーが集結しました。ソラコム玉川社長、dofの齋藤太郎(クリエイティブディレクター)、石井岳(ビジネスプロデューサー)、アートディレクターの戸田宏一郎さん(CC inc.)コピーライターの中村直史さん(五島列島なかむらただし社)が、上場時の新聞広告の制作秘話を語ります。どふぞ御覧ください。
KDDI傘下でIoT向けプラットフォームを提供する株式会社ソラコムが、2024年3月に東証グロース市場に上場。晴れの舞台を”なんとかする”ため、ソラコム玉川社長の志に共鳴するメンバーが集結しました。ソラコム玉川社長、dofの齋藤太郎(クリエイティブディレクター)、石井岳(ビジネスプロデューサー)、アートディレクターの戸田宏一郎さん(CC inc.)コピーライターの中村直史さん(五島列島なかむらただし社)が、上場時の新聞広告の制作秘話を語ります。どふぞ御覧ください。
山や旅を通して語り尽くした希望や夢。
それら全てがオリエンだった。
山や旅を通して語り尽くした希望や夢。
それら全てがオリエンだった。

ー石井岳
僕は本プロジェクトで玉川さんと初めて知り合ったのですが、太郎さん、戸田さん、中村さんとは以前から知り合いだったのですよね?知り合った当時の印象を教えてください。
ー玉川社長
はい、3人とは山や旅を通じて前々からお付き合いがありました。みんなで「日本最後の秘境」と呼ばれる雲の平や、大分の九重連山に登ったりしました。最近では「ツール・ド・モンブラン」と呼ばれる、フランス・イタリア・スイスの国境(峠)を歩いて越え、3ヶ国を周遊する170キロのコースを9日かけて踏破した、ビジネスの関係を越えた仲間です。知り合った当時はまだ上場を意識していないタイミングでしたが、仕事の話やプライベートの話、人生の話など色々としてきました。
ー石井岳
僕は本プロジェクトで玉川さんと初めて知り合ったのですが、太郎さん、戸田さん、中村さんとは以前から知り合いだったのですよね?知り合った当時の印象を教えてください。
ー玉川社長
はい、3人とは山や旅を通じて前々からお付き合いがありました。みんなで「日本最後の秘境」と呼ばれる雲の平や、大分の九重連山に登ったりしました。最近では「ツール・ド・モンブラン」と呼ばれる、フランス・イタリア・スイスの国境(峠)を歩いて越え、3ヶ国を周遊する170キロのコースを9日かけて踏破した、ビジネスの関係を越えた仲間です。知り合った当時はまだ上場を意識していないタイミングでしたが、仕事の話やプライベートの話、人生の話など色々としてきました。

ー齋藤
そうでしたね。玉川さんの学生時代の話、仕事で辛かった時の話、日々どんなことで悩まれているのか、山で共に時間を過ごす中で、知ることができました。会議室ではまず出ないような話ですね。年代の近い経営者としての「人生をどうするか?」という話や、家族の話も通じて、本音で語り合えた時間は大切な時間でした。
ー中村さん
初めて出会ったとき、僕は個人的に「地球同期」という言葉を広めようとしていました。多くの人が「こいつは何言ってるんだ?」という反応の中で(笑)、玉川さんはポジティブに反応してくれたんです。「宇宙の歴史136億年のうち、たまたまこの時代にともに地球に生まれた僕らは地球同期」というこの言葉に共感してくれたのが玉川さん。嬉しかったです。
ー玉川社長
そうでしたね。同期という概念を長いスパンで捉える素晴らしい言葉です。
ー戸田さん
僕の玉川さんの印象は、人間力がすごい、フラットで聞き上手な人という印象です。誰に対してもフェアで態度を変えるようなことはなく、素直でまっすぐな人だなと感じました。
ー齋藤
みんなが大好きな玉川さん率いるソラコム社から、上場の晴れの日の新聞広告について相談を受けたときは、僕も「それなら気心知れた、いつものメンバーでやるしかない」と決意しました。すぐに、中村直史さんと戸田さんと連携をしました。スケジュールは全然なかったですが(笑)、このチームならきっといいモノが出来るという、確信はありました。山や旅を通して、玉川さんから長いオリエンを受けていたようなものでしたし、絶対に失敗できないというプレッシャーもありました。
ー齋藤
そうでしたね。玉川さんの学生時代の話、仕事で辛かった時の話、日々どんなことで悩まれているのか、山で共に時間を過ごす中で、知ることができました。会議室ではまず出ないような話ですね。年代の近い経営者としての「人生をどうするか?」という話や、家族の話も通じて、本音で語り合えた時間は大切な時間でした。
ー中村さん
初めて出会ったとき、僕は個人的に「地球同期」という言葉を広めようとしていました。多くの人が「こいつは何言ってるんだ?」という反応の中で(笑)、玉川さんはポジティブに反応してくれたんです。「宇宙の歴史136億年のうち、たまたまこの時代にともに地球に生まれた僕らは地球同期」というこの言葉に共感してくれたのが玉川さん。嬉しかったです。
ー玉川社長
そうでしたね。同期という概念を長いスパンで捉える素晴らしい言葉です。
ー戸田さん
僕の玉川さんの印象は、人間力がすごい、フラットで聞き上手な人という印象です。誰に対してもフェアで態度を変えるようなことはなく、素直でまっすぐな人だなと感じました。
ー齋藤
みんなが大好きな玉川さん率いるソラコム社から、上場の晴れの日の新聞広告について相談を受けたときは、僕も「それなら気心知れた、いつものメンバーでやるしかない」と決意しました。すぐに、中村直史さんと戸田さんと連携をしました。スケジュールは全然なかったですが(笑)、このチームならきっといいモノが出来るという、確信はありました。山や旅を通して、玉川さんから長いオリエンを受けていたようなものでしたし、絶対に失敗できないというプレッシャーもありました。
新聞広告の中で、何を遺すか?
ステイクホルダーがひとつになる北極星を探すプロジェクト
新聞広告の中で、何を遺すか?
ステイクホルダーがひとつになる北極星を探すプロジェクト

ー石井岳
ソラコム上場を伝える日経新聞広告を作る上で、課題や難しかった点についてお伺いしてもいいですか?
ー玉川社長
今回の新聞広告は我々ソラコムだけでなく、ソラコムをずっと支えてきてくれたKDDIさん、WiLさんと3社合同で広告を実施することになったんですが、3社共通のメッセージとして何を伝え、どうまとめていくかが大きなポイントでいた。せっかく広告を出すのだからと、ソラコムのことや上場のストーリー、経営陣の顔、社長のメッセージ、3社の情報をすべて詰め込もうとすると、どうしても情報が多くなってしまいます。
ー齋藤
ただでさえ広告は生活の中に入り込んで「邪魔者扱いされる存在」で、ほとんどの広告が記憶に残らない中、目に留めてもらい、読んで頂き、記憶に遺すためには、メッセージを削ぎ落としていく必要があると思いました。
ー石井岳
ソラコム上場を伝える日経新聞広告を作る上で、課題や難しかった点についてお伺いしてもいいですか?
ー玉川社長
今回の新聞広告は我々ソラコムだけでなく、ソラコムをずっと支えてきてくれたKDDIさん、WiLさんと3社合同で広告を実施することになったんですが、3社共通のメッセージとして何を伝え、どうまとめていくかが大きなポイントでいた。せっかく広告を出すのだからと、ソラコムのことや上場のストーリー、経営陣の顔、社長のメッセージ、3社の情報をすべて詰め込もうとすると、どうしても情報が多くなってしまいます。
ー齋藤
ただでさえ広告は生活の中に入り込んで「邪魔者扱いされる存在」で、ほとんどの広告が記憶に残らない中、目に留めてもらい、読んで頂き、記憶に遺すためには、メッセージを削ぎ落としていく必要があると思いました。

ー玉川社長
太郎さんにそう言われて「確かにその通りだ」と感じました。そこで、思い切って3社の気持ちが一つになって実現した「スイングバイIPO」をテーマにして、打ち出す決意ができました。
ー齋藤
「スイングバイIPO」というあまり馴染みのない言葉を、中心に据えるクリエイティブは、かなり難易度の高い仕事でしたが、中村さんも戸田さん自身も経営者で、ビジネスに対する理解も早い。最初のmtgで、僕がスイングバイIPOのイメージを描きながら、玉川さんの思いを伝えると、二人とも、バーっとエンジンがついて、ウォ〜!って。粋に感じてくれて。
ー石井岳
バーっとエンジンがついて、ウオ〜!って(笑)。実際お二人はこの話を受けてどう感じましたか?
ー戸田さん
まんざらではないというか、すごく嬉しかった。こういう時のために長年やってきたんだから。25年以上やってきたものがすべて集約されるような気持ちで臨みました。玉川さんの仕事、絶対に失敗できないし。失敗なんてしないけどね(笑)
ー玉川社長
太郎さんにそう言われて「確かにその通りだ」と感じました。そこで、思い切って3社の気持ちが一つになって実現した「スイングバイIPO」をテーマにして、打ち出す決意ができました。
ー齋藤
「スイングバイIPO」というあまり馴染みのない言葉を、中心に据えるクリエイティブは、かなり難易度の高い仕事でしたが、中村さんも戸田さん自身も経営者で、ビジネスに対する理解も早い。最初のmtgで、僕がスイングバイIPOのイメージを描きながら、玉川さんの思いを伝えると、二人とも、バーっとエンジンがついて、ウォ〜!って。粋に感じてくれて。
ー石井岳
バーっとエンジンがついて、ウオ〜!って(笑)。実際お二人はこの話を受けてどう感じましたか?
ー戸田さん
まんざらではないというか、すごく嬉しかった。こういう時のために長年やってきたんだから。25年以上やってきたものがすべて集約されるような気持ちで臨みました。玉川さんの仕事、絶対に失敗できないし。失敗なんてしないけどね(笑)

ー石井岳
玉川さんへの想いの強さですね。
ー戸田さん
そう。山とかスポーツのように、いざという時に仲間のために力を尽くす。その気持ちで臨みました。人の目に留まる攻めた提案をしつつ、3社のステイクホルダーを射抜くのは簡単ではなかったけど、玉川さんの人柄も加味して、濁りのない真っ直ぐな勝負をしました。
ー中村さん
僕も同じです。「よし、やるぞ!」という気持ちになりました。山での会話や経験が積み重なっているように感じます。僕たちの仕事はクライアントから依頼(オリエンテーション)を受けてから仕事のプロセスを進めるのですが、玉川さんとの場合、山の中で共に歩みを進め、そこでの会話や、一緒に見た景色、出会った人とのやりとりも、すべてオリエンテーションであり、積み重なっていたんです。言ってみれば、非常に長いオリエンテーションを受けていたようなものです。
ー石井岳
玉川さんへの想いの強さですね。
ー戸田さん
そう。山とかスポーツのように、いざという時に仲間のために力を尽くす。その気持ちで臨みました。人の目に留まる攻めた提案をしつつ、3社のステイクホルダーを射抜くのは簡単ではなかったけど、玉川さんの人柄も加味して、濁りのない真っ直ぐな勝負をしました。
ー中村さん
僕も同じです。「よし、やるぞ!」という気持ちになりました。山での会話や経験が積み重なっているように感じます。僕たちの仕事はクライアントから依頼(オリエンテーション)を受けてから仕事のプロセスを進めるのですが、玉川さんとの場合、山の中で共に歩みを進め、そこでの会話や、一緒に見た景色、出会った人とのやりとりも、すべてオリエンテーションであり、積み重なっていたんです。言ってみれば、非常に長いオリエンテーションを受けていたようなものです。
プレゼンで社長が涙を流す
心を動かすプレゼン、それを生み出す仲間の共鳴
プレゼンで社長が涙を流す
心を動かすプレゼン、それを生み出す仲間の共鳴

ー石井岳
こうやって立ち上がったチームですが、今回のクリエイティブを生み出した裏話を聞かせてください。玉川さん、描く内容について、悩まれた点はありましたか?
ー玉川社長
スイングバイIPOをどう描くかについては悩みました。KDDIグループに入ったソラコムが子会社からはずれて上場していくという話が、あたかも”喧嘩別れ”のように誤解されたくはありませんでした。真のグローバルプラットフォームになるためのポジティブな上場で、KDDIもWiLも応援してくれていること、そして我々も感謝していることを伝えたかった。
ー齋藤
だからこそソラコムの歴史や、今回のIPOの目的や想い、玉川さんの人柄を伝えるクリエイティブにしたいと思いました。それを中村さんがコピーとして見事に言葉にしてくれたんです。
ー石井岳
こうやって立ち上がったチームですが、今回のクリエイティブを生み出した裏話を聞かせてください。玉川さん、描く内容について、悩まれた点はありましたか?
ー玉川社長
スイングバイIPOをどう描くかについては悩みました。KDDIグループに入ったソラコムが子会社からはずれて上場していくという話が、あたかも”喧嘩別れ”のように誤解されたくはありませんでした。真のグローバルプラットフォームになるためのポジティブな上場で、KDDIもWiLも応援してくれていること、そして我々も感謝していることを伝えたかった。
ー齋藤
だからこそソラコムの歴史や、今回のIPOの目的や想い、玉川さんの人柄を伝えるクリエイティブにしたいと思いました。それを中村さんがコピーとして見事に言葉にしてくれたんです。
※当初プレゼンした2案がこちら。
※当初プレゼンした2案がこちら。

ー中村さん
僕はソラコム社の、そして玉川さんの「イタコ」のつもりで書きました。この上場広告という一回のタイミングで終わるのではなく、今後の会社の指針になるよう願いを込めました。ここがスタートラインであり、いざという時に軸を見失わないような言葉で。最初は周囲が少しザワザワしたとしても、覚悟を込めた強い言葉が必要だと感じました。
ー玉川社長
実は最初にこの言葉を提案された時、僕は感動して泣いてしまったんです。1行目からうるっときて、もう感極まってしまって、コメントする余裕すらなくて。自宅でのリモートでプレゼンを受けたのですが、画面の前で固まってしまいました。
ー石井岳
玉川さんの涙を見て、僕も泣いたんです。プレゼンをした経営者が目の前で心を動かされ、涙する瞬間に立ち会えたことは、これまでになかった体験でした。dofに入社して、経営者のそばで、経営者の思想に触れることができるこの仕事の幸せを感じました。
ー中村さん
僕はソラコム社の、そして玉川さんの「イタコ」のつもりで書きました。この上場広告という一回のタイミングで終わるのではなく、今後の会社の指針になるよう願いを込めました。ここがスタートラインであり、いざという時に軸を見失わないような言葉で。最初は周囲が少しザワザワしたとしても、覚悟を込めた強い言葉が必要だと感じました。
ー玉川社長
実は最初にこの言葉を提案された時、僕は感動して泣いてしまったんです。1行目からうるっときて、もう感極まってしまって、コメントする余裕すらなくて。自宅でのリモートでプレゼンを受けたのですが、画面の前で固まってしまいました。
ー石井岳
玉川さんの涙を見て、僕も泣いたんです。プレゼンをした経営者が目の前で心を動かされ、涙する瞬間に立ち会えたことは、これまでになかった体験でした。dofに入社して、経営者のそばで、経営者の思想に触れることができるこの仕事の幸せを感じました。

ー玉川社長
この文章は本当にすごいんです。全く無駄がない。私たちが目指している日本初のプラットフォームのことや、IoTについても書かれていますし、KDDIとWiLとのスイングバイIPOについても触れられています。そして、日本初のIoTプラットフォームを作ろうという背景には、日本の製造業がグローバル化できた一方で、ITや通信分野ではまだ成功を収めていないという悔しさも含まれています。本当に驚きました。共同創業者である、CTOの安川も驚いていました。読むたびに中村さんのプロフェッショナルとしての言語化能力の高さを感じます。我々の想いが詰まっていると実感しました。
ー石井岳
上場はゴールではなく、ここからが新たなスタートだと、玉川さんはずっと話されていましたよね。戸田さんにも伺いたいのですが、今回のデザインに込めた想いや当時の裏話を教えていただけますか?
ー戸田さん
僕はクリエイティブディレクターの役割を担うことも多いので、コピーライティングの大切さはよく理解しています。直史君の仕事は本当にすごいと感じました。彼のレベルに達する人は少ないですが、だからこそ仲間でいられることが嬉しかったです。コピーが出てきた時「やっぱりきたか・・」というインパクトだった。でも正直、長い(笑)。そして1ミリも削れない。(苦笑)
ー玉川社長
この文章は本当にすごいんです。全く無駄がない。私たちが目指している日本初のプラットフォームのことや、IoTについても書かれていますし、KDDIとWiLとのスイングバイIPOについても触れられています。そして、日本初のIoTプラットフォームを作ろうという背景には、日本の製造業がグローバル化できた一方で、ITや通信分野ではまだ成功を収めていないという悔しさも含まれています。本当に驚きました。共同創業者である、CTOの安川も驚いていました。読むたびに中村さんのプロフェッショナルとしての言語化能力の高さを感じます。我々の想いが詰まっていると実感しました。
ー石井岳
上場はゴールではなく、ここからが新たなスタートだと、玉川さんはずっと話されていましたよね。戸田さんにも伺いたいのですが、今回のデザインに込めた想いや当時の裏話を教えていただけますか?
ー戸田さん
僕はクリエイティブディレクターの役割を担うことも多いので、コピーライティングの大切さはよく理解しています。直史君の仕事は本当にすごいと感じました。彼のレベルに達する人は少ないですが、だからこそ仲間でいられることが嬉しかったです。コピーが出てきた時「やっぱりきたか・・」というインパクトだった。でも正直、長い(笑)。そして1ミリも削れない。(苦笑)

ー石井岳
なるほど。そこからどう進めていかれたのですか?
ー戸田さん
最初はスイングバイIPOを伝える、他の方法も模索していたんです。人は長い文章を読みたがらないので、どうやって興味を引くか悩んでいました。
ー齋藤
コピーが出てくる前の最初の段階では、戸田は一枚絵でスイングバイを見せる方向で企画を進めていたんです。でも、中村さんから強い言葉のアイデアが出てきた時、「ああ、これが主役だ!」と感じて、自分のデザイン案を全部捨てて、この言葉に賭けることに決めたんですよね。
ー戸田さん
そうですね。玉川さんの想いを届けたいという想いのこもった、一言も削れない、細部まで魂が宿った言葉だったからね。
ー玉川社長
最終的に新聞広告のビジュアルは言葉中心のデザインになりましたが、スイングバイIPOを一瞬で表現するこの絵もすごく気に入ったんですよね。このデザインのおかげで、スイングバイIPOを説明するコミュニケーションが加速しました。
ー石井岳
なるほど。そこからどう進めていかれたのですか?
ー戸田さん
最初はスイングバイIPOを伝える、他の方法も模索していたんです。人は長い文章を読みたがらないので、どうやって興味を引くか悩んでいました。
ー齋藤
コピーが出てくる前の最初の段階では、戸田は一枚絵でスイングバイを見せる方向で企画を進めていたんです。でも、中村さんから強い言葉のアイデアが出てきた時、「ああ、これが主役だ!」と感じて、自分のデザイン案を全部捨てて、この言葉に賭けることに決めたんですよね。
ー戸田さん
そうですね。玉川さんの想いを届けたいという想いのこもった、一言も削れない、細部まで魂が宿った言葉だったからね。
ー玉川社長
最終的に新聞広告のビジュアルは言葉中心のデザインになりましたが、スイングバイIPOを一瞬で表現するこの絵もすごく気に入ったんですよね。このデザインのおかげで、スイングバイIPOを説明するコミュニケーションが加速しました。

ー玉川社長
キャッチコピーは2案提案されましたが、どっちで行くか最後まで悩みました。「日本の重力」という言葉が人によってはネガティブに捉えられるかも、という意見もありました。しかし、重力の要素はどうしても入れたくて、最後まで使いたいと思っていたんです。
ー石井岳
最後はどうやって決めたのですか?
ー玉川社長
フォントです。縦にレイアウトされた、「彼方まで、飛ぶために。」のフォントを見たときに、メッセージがすっと心に入ってきた感じがあり、それが決め手になりました。
ー石井岳
このフォントにはどんな考えが込められていたのですか?
ー玉川社長
キャッチコピーは2案提案されましたが、どっちで行くか最後まで悩みました。「日本の重力」という言葉が人によってはネガティブに捉えられるかも、という意見もありました。しかし、重力の要素はどうしても入れたくて、最後まで使いたいと思っていたんです。
ー石井岳
最後はどうやって決めたのですか?
ー玉川社長
フォントです。縦にレイアウトされた、「彼方まで、飛ぶために。」のフォントを見たときに、メッセージがすっと心に入ってきた感じがあり、それが決め手になりました。
ー石井岳
このフォントにはどんな考えが込められていたのですか?
ー戸田さん
フォントの前に、横に組むか縦に組むかを悩みました。僕も重力の要素は本当に良いと思っていましたし、ナレーションにも重力感が必要だなと感じていました。そこで、ステイトメントはしっかりと読みやすいように横組みにしました。一方で、「彼方へまで、飛ぶために。」のキャッチコピーは、”上に突き抜ける感じ”をどうデザインで表現するかを考えました。そこで、下から上に飛ぶような縦組みにし、「飛ぶ」を中心に配置し、次に向かって飛ぶようなフォントにしました。他にも漫画のように飛んでいるイメージを作ったり、いろいろなデザインを試してみたんですが、最終的にこれがベストだと思ってます。
ー中村さん
瞬時に切れ味鋭いデザインをするイメージの戸田さんが、裏でこんなに試行錯誤している話を聞けるのは僥倖です。
ー石井岳
戸田さんの裏側の話をこんなに聞けたのは初めてです(笑)
ー戸田さん
フォントの前に、横に組むか縦に組むかを悩みました。僕も重力の要素は本当に良いと思っていましたし、ナレーションにも重力感が必要だなと感じていました。そこで、ステイトメントはしっかりと読みやすいように横組みにしました。一方で、「彼方へまで、飛ぶために。」のキャッチコピーは、”上に突き抜ける感じ”をどうデザインで表現するかを考えました。そこで、下から上に飛ぶような縦組みにし、「飛ぶ」を中心に配置し、次に向かって飛ぶようなフォントにしました。他にも漫画のように飛んでいるイメージを作ったり、いろいろなデザインを試してみたんですが、最終的にこれがベストだと思ってます。
ー中村さん
瞬時に切れ味鋭いデザインをするイメージの戸田さんが、裏でこんなに試行錯誤している話を聞けるのは僥倖です。
ー石井岳
戸田さんの裏側の話をこんなに聞けたのは初めてです(笑)
日本発のIoTグローバルプラットへ
新たな挑戦への伴走
日本発のIoTグローバルプラットへ
新たな挑戦への伴走

ー石井岳
最後に、玉川さんの今後の夢や目標についてお聞かせください。
ー玉川社長
創業からKDDIグループ入りまでが第1章、そこから今回のIPOまでが第2章だとすると、今から第3章がスタートしたという気持ちです。日本発のグローバルプラットフォームになるために、スイングバイIPOは重要なマイルストーンです。みなさまとの仕事を通して生まれた言葉やデザイン、そしてこの仕事を通して得た思い出は、一生忘れないと思います。
ー石井岳
最後に、玉川さんの今後の夢や目標についてお聞かせください。
ー玉川社長
創業からKDDIグループ入りまでが第1章、そこから今回のIPOまでが第2章だとすると、今から第3章がスタートしたという気持ちです。日本発のグローバルプラットフォームになるために、スイングバイIPOは重要なマイルストーンです。みなさまとの仕事を通して生まれた言葉やデザイン、そしてこの仕事を通して得た思い出は、一生忘れないと思います。

ー中村さん
素晴らしい志ですよね。先ほど、玉川さんがプレゼンで涙したという話がありましたが、実は僕も泣きそうになってたんです。歯を食いしばってなんとか涙を堪えて文章を読み、提案していました。ここまで感情がこもったのは、仕事以前に、玉川さんの人柄や想いに一人の人間として共感する時間があったからだと思います。その熱を仕事にこめることができました。
ー石井岳
どんな場面で特に心が動かされたのでしょうか?
ー中村さん
僕が一番グッとくるのは、「志の共鳴」の話です。紙面上は、KDDIとWiLについてのみ書いていますが、それ以外にも、ソラコムという会社が誕生してから今日までの間に、さまざまな志の共鳴があったはずです。玉川さんという人と、ソラコムという会社は、その共鳴、つまり志に打たれ「よーし力になるぞ!」と思わせる存在なんです。ここからソラコムが「グローバルなIoTプラットフォームになる」ことは、テクノロジーとプロダクトが世界中に受け入れられることを意味しますが、でも、その背後にあるビジネスについて考えると、一人一人の社員との接点でどれだけこの「志の共鳴」が世界中で生まれるかだと思うんです。
ー中村さん
素晴らしい志ですよね。先ほど、玉川さんがプレゼンで涙したという話がありましたが、実は僕も泣きそうになってたんです。歯を食いしばってなんとか涙を堪えて文章を読み、提案していました。ここまで感情がこもったのは、仕事以前に、玉川さんの人柄や想いに一人の人間として共感する時間があったからだと思います。その熱を仕事にこめることができました。
ー石井岳
どんな場面で特に心が動かされたのでしょうか?
ー中村さん
僕が一番グッとくるのは、「志の共鳴」の話です。紙面上は、KDDIとWiLについてのみ書いていますが、それ以外にも、ソラコムという会社が誕生してから今日までの間に、さまざまな志の共鳴があったはずです。玉川さんという人と、ソラコムという会社は、その共鳴、つまり志に打たれ「よーし力になるぞ!」と思わせる存在なんです。ここからソラコムが「グローバルなIoTプラットフォームになる」ことは、テクノロジーとプロダクトが世界中に受け入れられることを意味しますが、でも、その背後にあるビジネスについて考えると、一人一人の社員との接点でどれだけこの「志の共鳴」が世界中で生まれるかだと思うんです。

ー中村さん
引き続き、その共鳴を生み出してほしいです。ソラコムには、そうなるだけの志が根付いていると感じます。プロダクトの背後にある志が評価され、世界中から「良い会社だな」と思われることを心から願っています。
ー戸田さん
僕が玉川さんと初めて会った時、本当に頭がクリアで明確な方だと感じました。そして、今回の仕事を通して、普通の広告とは異なるアプローチを見せてくれて、こうした導き方ができる経営者がいるんだなと感心しました。シンプルで明確な考え方ができる経営者はなかなかいないので、本当に勉強になりました。
ー石井岳
今後、グローバル含めて社員が増えていく中で、自分たちのスタイルをしっかりと伝えていくことが必要だと思います。玉川さんが今回生み出した言葉や表現を、心の中に持ち続けてもらえると嬉しいです。
ー齋藤
僕も、玉川さんとのプライベートな時間は本当に特別なものでした。お互いの家族と一緒に屋久島に旅行したり、非常に濃い時間を過ごしました。今回、経営者としての玉川さんの姿を見て、判断力やディレクションが非常に明確で、スピーディーで、男らしくて、かっこいいなと感じました。友達と仕事をすることには失敗できないというプレッシャーもあるので、必ずしも前向きな気持ちになれない部分もあるのですが、玉川さんのプロフェッショナルな姿を見られたことは、大きな喜びです。信頼するチームと共に、玉川さんと仕事ができたことを、本当に誇りに思います。
上場はあくまでスタートであり、第3章を勢いづける一歩だと思います。そんな重要なタイミングで一緒に仕事ができたことは光栄で、今後の展開を楽しみにしています。
ー中村さん
引き続き、その共鳴を生み出してほしいです。ソラコムには、そうなるだけの志が根付いていると感じます。プロダクトの背後にある志が評価され、世界中から「良い会社だな」と思われることを心から願っています。
ー戸田さん
僕が玉川さんと初めて会った時、本当に頭がクリアで明確な方だと感じました。そして、今回の仕事を通して、普通の広告とは異なるアプローチを見せてくれて、こうした導き方ができる経営者がいるんだなと感心しました。シンプルで明確な考え方ができる経営者はなかなかいないので、本当に勉強になりました。
ー石井岳
今後、グローバル含めて社員が増えていく中で、自分たちのスタイルをしっかりと伝えていくことが必要だと思います。玉川さんが今回生み出した言葉や表現を、心の中に持ち続けてもらえると嬉しいです。
ー齋藤
僕も、玉川さんとのプライベートな時間は本当に特別なものでした。お互いの家族と一緒に屋久島に旅行したり、非常に濃い時間を過ごしました。今回、経営者としての玉川さんの姿を見て、判断力やディレクションが非常に明確で、スピーディーで、男らしくて、かっこいいなと感じました。友達と仕事をすることには失敗できないというプレッシャーもあるので、必ずしも前向きな気持ちになれない部分もあるのですが、玉川さんのプロフェッショナルな姿を見られたことは、大きな喜びです。信頼するチームと共に、玉川さんと仕事ができたことを、本当に誇りに思います。
上場はあくまでスタートであり、第3章を勢いづける一歩だと思います。そんな重要なタイミングで一緒に仕事ができたことは光栄で、今後の展開を楽しみにしています。

-玉川社長
今回のスイングバイIPOの広告は、本当に成功したと感じています。スイングバイIPOのコンセプトを打ち出すことで、多くの反響がありました。メディアからの取材依頼も多く、KDDIとソラコム、WiLが協力して作り上げたものであることも世の中に伝わりましたし、証券会社の方々も自分たちのことのように感じてくれたようでした。狙い通りの反響を得て、ポジティブに受け取られたことは大成功ですし、その余波も生まれていることに感謝しています。
最後に、第3章としてお願いしたい仕事があります。真のグローバルプラットフォームに向かう為にVISIONやMISSIONを刷新したいと考えております。ぜひこのチームでご一緒いただきたいのですが。よろしいでしょうか?
-玉川社長
今回のスイングバイIPOの広告は、本当に成功したと感じています。スイングバイIPOのコンセプトを打ち出すことで、多くの反響がありました。メディアからの取材依頼も多く、KDDIとソラコム、WiLが協力して作り上げたものであることも世の中に伝わりましたし、証券会社の方々も自分たちのことのように感じてくれたようでした。狙い通りの反響を得て、ポジティブに受け取られたことは大成功ですし、その余波も生まれていることに感謝しています。
最後に、第3章としてお願いしたい仕事があります。真のグローバルプラットフォームに向かう為にVISIONやMISSIONを刷新したいと考えております。ぜひこのチームでご一緒いただきたいのですが。よろしいでしょうか?

-全員
もちろんです。
-全員
もちろんです。

弔辞を読んだ同志が語る、大島征夫。
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企業のブランドづくりへ。
“遺る”文化と価値をつくり続ける。
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大学卒業後、ファーストキャリアは総合商社。その後、MBAを取得し、スタートアップの取締役CFOを務めたのち、dofに参画するという異色の経歴の持ち主。そんな宇佐見が前職で深いつな…
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