社外取締役・監査役が語る、dofの可能性。
社外取締役・監査役が語る、dofの可能性。

社外の中立的な視点から、企業の経営をチェックする存在“社外取締役”と”監査役”。dofでは佐々木康晴さん(株式会社電通 統括執行役員/GCCO(グローバル・チーフ・クリエイティブ・オフィサー)、戸田宏一郎さん(CC INC. 共同創業者& CEO / クリエイティブ・ディレクター / アート・ディレクター)を社外取締役として、小野光治さん(水色東京クリエイティブ・ディレクター)を監査役としてお迎えし、日々、経営へのアドバイスやご協力をいただいています。今回のdof talkでは、そんな社外取締役・監査役のみなさんとdof代表の齋藤太郎が対談を行い、客観的な立場から見たdofのポテンシャルや未来への期待を伺いました。どふぞご覧ください。
社外の中立的な視点から、企業の経営をチェックする存在“社外取締役”と”監査役”。dofでは佐々木康晴さん(株式会社電通 統括執行役員/GCCO(グローバル・チーフ・クリエイティブ・オフィサー)、戸田宏一郎さん(CC INC. 共同創業者& CEO / クリエイティブ・ディレクター / アート・ディレクター)を社外取締役として、小野光治さん(水色東京クリエイティブ・ディレクター)を監査役としてお迎えし、日々、経営へのアドバイスやご協力をいただいています。今回のdof talkでは、そんな社外取締役・監査役のみなさんとdof代表の齋藤太郎が対談を行い、客観的な立場から見たdofのポテンシャルや未来への期待を伺いました。どふぞご覧ください。
電通同期、ZOZOのアニキ。
信頼できる三人を社外取締役と監査役に。
電通同期、ZOZOのアニキ。
信頼できる三人を社外取締役と監査役に。

ーまずは読者のみなさまへ向けて自己紹介をお願いいたします。
ー佐々木さん
佐々木康晴と申します。電通グループのグローバル・チーフ・クリエイティブ・オフィサー、電通ジャパンの主席AIマスター、株式会社電通のクリエイティブ担当統括執行役員をやっています。
ー齋藤
電通のクリエイティブで一番偉い人ってことだよね。
ー小野さん
トップオブトップですよね!
ー佐々木さん
いやいや、一番偉いのは、現場で企画制作しているみんなです!ぼくはそのみんなを後ろから旗を振って応援しながら責任を負う仕事をしています。dofの社外取締役をやらせて頂いているのはけっこう長くて、山本敏博さん(元電通グループ代表取締役)の後任でもう6年やっています。太郎さん、戸田さんとは電通の同期です。

ー戸田さん
そう、95年入社の同期で、太郎とは一緒に株式会社CCという、クリエイティブ・コンサルティングの会社を共同経営しています。ぼくは電通に入ってずっとクリエイティブをやっていました。2016年の12月に独立しようと思い、すでにdofを10年以上経営していた太郎に「手伝ってくれないか」と相談したら「もちろんだよ」といって、今の会社を立ち上げました。
ー齋藤
それは、もちろん手伝いますよ。
ー戸田さん
2017年1月に太郎と一緒にCCを立ち上げて、第二のクリエイティブ人生がはじまりました。今年の11月で創業8年になります。

ー小野さん
ぼくは肩書はクリエイティブ・ディレクターという形でみなさんと同じなんだけど、仕事の中身はほとんど“相談”なんです。色んな人からちょっと「相談にのってもらっていいですか?」と話を受けて、相談に乗る仕事をしています。会社の社長から、銀座のホステスさんまで、色んな人の相談にのっています。そんな風に相談を受けている中で、2003年か4年頃に前澤友作(スタートトゥデイ(現ZOZO)創業者)から相談を受けて「なんか面白そうなやつだな」と思ってZOZOの社外取締役というカタチで手伝いはじめたんです。
ー齋藤
小野さんとZOZOの社外取締役としてご一緒させて頂きましたが、ZOZOを黎明期から知り尽くされている方なんです。
ー小野さん
前澤たちがまだ小さな部屋で仕事をしていた時代から見てきました。
太郎くんが気持ちいいのは、“自分の枠”があるところ。ZOZOの社外取締役を一緒にやっていた時に、枠組がないフワッとした話になっても、短くて分かりやすい言葉で色んなことを説明してくれていた。そういうところが、いいなと思っていましたね。

ー戸田さん、佐々木さんは齋藤と電通の同期とのことですが、齋藤の第一印象はいかがでしたか?
ー佐々木さん
太郎さんも戸田さんも、キラキラしていて。こういう人が電通に入るんだなと。「あぁ、ぼくは無理だ…」と思いました。
ー齋藤
いやいや、そんなことない(笑)。佐々木さんは僕らの代の新入社員代表で、入社式の時も代表で挨拶をしたり、スターでした。
ー戸田さん
先見の明があるよね。新入社員の時から今までずっと電通の代表をやってるわけだから。
ぼくは大学の頃までは正直怖いものなしだったんです。だけど、電通に入ったら二人みたいなのがいて。それまで「俺はできるんだ」と思っていたけど、「こんな奴がいるのか!」と驚いたのを覚えています。『井の中の蛙大海を知らず』の心境というか。
ー齋藤
戸田さんもスターだったけどね(笑)。

ー齋藤さんは、なぜこの御三方に社外取締役や監査役をお願いしようと思われたのでしょうか?
ー齋藤
同じ会社で電通に入社した同期で、“これからも一緒に成長をしていきたい”と思う二人だったり、ZOZOの社外取締役でアニキとして慕っていた小野さんだったり。やっぱり信頼できる方にdofを見ていただきたいなという想いでお声がけをさせていただきました。
ー小野さん
ぼくは監査役をお願いされているんですけど、「なんでぼくが監査役!?」とは思いましたけどね。まったく意味が分からなくて(笑)
ー齋藤
小野さんはZOZOの取締役会で「ぼくは用務員のおじさんです」と仰っていたんです。その意味を“いないと困る人で、見えないところでみんなをサポートする人”っていう風にぼくは解釈をしたんですが。小野さんのZOZOでの社内と社外取締役をつなぐ立ち居振る舞いや懐の深さを見て、小野さんだったら複雑な役割をお願いしてもすごく頼りになるし、なによりハッピーで楽しくなるんじゃないかと思ってお願いをさせていただきました。
実は、電通の「先輩」?
dofが持つポテンシャルとは。
実は、電通の「先輩」?
dofが持つポテンシャルとは。

ー戸田さん、佐々木さんは「dofの社外取締役に」と声をかけられた時はどんな心境でしたか?
ー戸田さん
最初は「近いところ来たな」って思いましたね(笑)。だけど、社外取締役をやっている中で、「社会の中で会社・法人っていうのはこういう性質があるのか」ということに学びがあったり。あとはdofのメンバーの話もしたりするので、会社の内情も理解できたりする。普段からdofのメンバーとは仕事を一緒にしているけど、違った形でdofを知ることができるのは本当にいい時間だなと思っています。

▲ 佐々木康晴さんが電通の山本敏博さん(元電通グループ代表取締役)と代わって取締役に就任した際の記念写真
▲ 佐々木康晴さんが電通の山本敏博さん(元電通グループ代表取締役)と代わって取締役に就任した際の記念写真
ー佐々木さん
ぼくはトシさん(山本敏博さん 元電通グループ代表取締役)に頼まれたので嫌ですと言えるわけもなく(笑)。その後いくつかの会社の社外取締役もやることになるわけですが、当時は企業の社外取締役が何をするのかもよく分からない中で引き受けることになったんです。
ー齋藤
dofではずっと電通のクリエイティブ職の方を社外取締役にお招きしてきたんです。その流れもあって同期の佐々木さんにお声がけすることになりましたね。古巣である電通に会社の内情も明かすことになるから、「見せても恥ずかしくない会社にしなくちゃいけない」と身が引き締まる思いで経営ができる。そういった狙いもあります。

ー佐々木さん
でも、いま思えばいい学びだったと思っています。当時広告業界にもデジタルの波が押し寄せていて、今までと同じように広告をつくっているだけではどうなるか分からないってなっていた時に、dofは「小さな広告会社ではなくて、エージェンシーの進化系だな」と気づいたんです。社外取締役として内側に入ってみて、それがはじめて分かって。遠くから見ていると素敵な広告をつくっている小さなブティックエージェンシーに見えるかもしれない。けど、実際には広告だけをつくっているのではなくて、経営者と直接やりとりをして、未来を形にしてみせるコンサル的な役回りもしている。その姿は、「実は電通のお手本であり先輩だな」と。「ここから学べることがたくさんあるぞ!」と思いましたね。
ー齋藤
佐々木さんにそう言っていただけるのは、うれしいです。
ー佐々木さん
あと、dofってバランスがいい会社なんです。他の会社を見ていると、たとえば雇われ社長で会社としての人格や軸がないことや、逆にオーナー社長の意思が強すぎて自分と会社が重なってしまい、取締役が文字通り取り締まらないと暴走してしまうケースもある。だけど、dofは企業としての人格もありながら、太郎人格もちゃんとある。つまらない感じにも、悪い感じにもいかないのがdofの良さだと思います。

▲ タクシーGOのラッピング。dof・CCでラッピングデザインも担当。
▲ タクシーGOのラッピング。dof・CCでラッピングデザインも担当。
ー小野さん
ぼくは“社会性がある”というのがdofの良さかなと思います。非上場のクリエイティブの会社ってクリエイターがクリエイティブの意味をはき違えて、自由に好き勝手やってしまうことも多いじゃないですか。だけどdofはクリエイターが好き勝手やるのではなく、ふつうの人の生活の中にある気づきを企画にして、企業の健康診断みたいなことをやりながらきちんと伴走して、クライアントも「タクシーアプリのGO」みたいにちゃんと社会のインフラとして責任を果たしている会社が多い。こういう社会性や客観性を持っているところがすごくいいなと思いますね。
未来へ向けて。
これからのdofへの期待。
未来へ向けて。
これからのdofへの期待。

ー 最後に、みなさんからこれからのdofに期待することをお聞きできたらと思います。
ー小野さん
ぼくは世の中の「ふつうだね」と言われることの中に可能性や価値があると思うんです。そしてdofはそういう世の中の”ふつう”の感覚をすくいあげて、課題解決をして、新しい”ふつう”をつくってきた会社です。もっともっと、そういう“ふつう”の部分をやり続けていってほしいですね。

ー佐々木さん
電通の後輩かと思っていたら、先輩だった。それがdofっていう会社です。だから、ぼくらのお手本としてさらに先に突っ走っていってほしいなと。
たとえば、色んな企業が言っている“イノベーション”というのはdofにこそやってみてほしいですね。影の存在ではなくdofが主体となって自社で事業をはじめるのもいいかもしれないですし、あるいはクライアントとパートナーシップを組んでやるのもいいかもしれない。リスクも負うかもしれないし、ドメインも変わっちゃうかもしれないですが。先輩として新しい領域へ切りこんでいってもらえたらなと思います。
ー齋藤
そういうお言葉をいただけるのはありがたいですし、失敗したとしても、様々なフィードバックを頂けるようなことにチャレンジしたいですね。ただ、企業に伴走していくといういまのスタイルもdofのアイデンティティだから、自社事業を立ち上げるのはなかなか難しいところもあるんですけどね…。

ー戸田さん
ぼくはやっぱり肝心なのは“人”だと思っています。AIとかテクノロジーの進化とか色んな話があっても、最後に大事になるのはやっぱり人間力。「こいつと仕事したいな」「こいつの言っていることは信じられる」っていう熱量みたいなものを、この会社は絶対的に忘れるわけがないなと思います。それは大島さん(dof会長/クリエイティブ・ディレクター。2024年7月7日に逝去)から太郎に継承された純然たる正統性があるものだし、太郎からみんなにも受け継がれているDNAみたないものだなと。
体温が感じられたり、ほだされる感じの付き合いができるのはdofならでは。この人間力やつながりのつくり方は、続けていってほしいと思います。ぼくらもそれを見るのはとても楽しみですし。
ー佐々木さん
確かにdofの組織って、大きな会社の組織みたいに上へ上へと上がっていくのとは違うイメージがありますね。
ー戸田さん
家族だよね。dofのメンバーにとって太郎は親みたいなものだから絶対に裏切らないし。dofって会社は家族みたいだなと思いますよ。

ー齋藤
ありがとうございます。みなさん、これからもdofファミリーの一員としてお力添えのほど、どうぞよろしくお願いいたします、
みなさん、社外取締役・監査役対談はいかがでしたか?
dofでは正社員、インターンシップを絶賛募集中です。ご興味がある方は、ぜひこちらのリンクからご応募ください。
●構成・文:野崎 愉宇(dof)
●撮影:宇佐見 彰太(dof)

企業のブランドづくりへ。
“遺る”文化と価値をつくり続ける。
企業のブランドづくりへ。
“遺る”文化と価値をつくり続ける。
大学卒業後、ファーストキャリアは総合商社。その後、MBAを取得し、スタートアップの取締役CFOを務めたのち、dofに参画するという異色の経歴の持ち主。そんな宇佐見が前職で深いつな…
大学卒業後、ファーストキャリアは総合商社。その後、MBAを取得し、スタートアップの取締役CFOを務めたのち、dofに参画するという異色の経歴の持ち主。そんな宇佐見が前職で深いつな…
check this talk



角・トリスチームと語る、大島征夫。
角・トリスチームと語る、大島征夫。
check this talk



角・トリスチームと語る、大島征夫。
角・トリスチームと語る、大島征夫。
check this talk



新たなマスメディアづくりへの挑戦。
新たなマスメディアづくりへの挑戦。
check this talk

