2023.11.27

「文化を創る」と、
本気で向き合う仕事のはじめかた

「文化を創る」と、
本気で向き合う仕事のはじめかた

2023年11月3日、無駄を愛するオトナのためのカルチャーメディア『muda (ムーダ)』がローンチされました。mudaは、サントリー、YAMAP、ライカジャパン、日本香堂など、業種を超えた多様な企業が参画するメディアで、dofからは執行役員の工藤拓真、宇佐見彰太が参加し、mudaのクリエイティブディレクションや戦略プランニング、制作プロデュースを担っています。
今回は、工藤・宇佐見を含むmuda編集部メンバー6名と、初回コンテンツ『TRAIL』の監督を務めた上出遼平氏に、mudaの立ち上げ、初回企画TRAIL、そして今後の展望について語ってもらいました。

2023年11月3日、無駄を愛するオトナのためのカルチャーメディア『muda (ムーダ)』がローンチされました。mudaは、サントリー、YAMAP、ライカジャパン、日本香堂など、業種を超えた多様な企業が参画するメディアで、dofからは執行役員の工藤拓真、宇佐見彰太が参加し、mudaのクリエイティブディレクションや戦略プランニング、制作プロデュースを担っています。
今回は、工藤・宇佐見を含むmuda編集部メンバー6名と、初回コンテンツ『TRAIL』の監督を務めた上出遼平氏に、mudaの立ち上げ、初回企画TRAIL、そして今後の展望について語ってもらいました。

白地図を広げ、サントリーの歴史と向き合う。
mudaの夜明け。

白地図を広げ、サントリーの歴史と向き合う。
mudaの夜明け。

ー宇佐見(muda編集部 / dof / 以下、敬称略)
まずはmudaが無事、ローンチを迎えることができてよかったです。
最初に、mudaのもととなる「コンテンツ基地構想」が始まった経緯について教えてください。

ー谷口(muda編集部 / サントリー)
最初は本当に何もない状態でしたね。何もなかったんですが、「dofにいる工藤さんという人が面白いらしい」という話を聞きつけて、dofの7階に伺って飲みながら「何か新しいことをやろう」という話をさせてもらいました。

ー工藤(muda編集部 / dof)
まったくの白地図の状態でした。今の時代、サントリーさんが何をやったら面白いか?というお題だけがあって。それが2022年の夏頃でした。
議論を進める中で、「サントリー宣伝部の使命とは?」といった話に焦点が。広告をつくるだけが宣伝部の仕事だったんだっけ?いやいや、色々なことをやってきたし、これからもやっていくよね。といった具合で。

ー谷口
初回の打ち合わせでは、全然明快な答えも出なくて。途中からみんな酔っ払ってましたし(笑)それでも何かを固めなきゃ、となったのが年末ごろでした。そこで「『洋酒天国』の令和版をつくろう!」という話が出てきましたね。

ー宇佐見(muda編集部 / dof)
まずはmudaが無事、ローンチを迎えることができてよかったです。
最初に、mudaのもととなる「コンテンツ基地構想」が始まった経緯について教えてください。

ー谷口(muda編集部 / サントリー)
最初は本当に何もない状態でしたね。何もなかったんですが、「dofにいる工藤さんという人が面白いらしい」という話を聞きつけて、dofの7階に伺って飲みながら「何か新しいことをやろう」という話をさせてもらいました。

ー工藤(muda編集部 / dof)
まったくの白地図の状態でした。今の時代、サントリーさんが何をやったら面白いか?というお題だけがあって。それが2022年の夏頃でした。
議論を進める中で、「サントリー宣伝部の使命とは?」といった話に焦点が。広告をつくるだけが宣伝部の仕事だったんだっけ?いやいや、色々なことをやってきたし、これからもやっていくよね。といった具合で。

ー谷口
初回の打ち合わせでは、全然明快な答えも出なくて。途中からみんな酔っ払ってましたし(笑)それでも何かを固めなきゃ、となったのが年末ごろでした。そこで「『洋酒天国』の令和版をつくろう!」という話が出てきましたね。

ー工藤
日本酒や焼酎つまり「サケ」がまだまだ一般的だった日本社会の中で、「(ウィスキーやワインなどの)洋酒ってカッコいい」という文化醸成の一役を担った雑誌、今風に言えばフリーペーパーですね。それが「洋酒天国」でした。編集長は、当時サントリー宣伝部だった開高健さん。今読んでも、面白い企画や文章が並んでいる名シリーズです。
改めて、今あるべき宣伝とは何か?それを考えたときに、広告というアプローチではないチャレンジが必要なんじゃないか、と思うようになりました。
当然、広告クリエイターとのお付き合いは豊富なサントリー宣伝部さん。でも本当は、もっと多様なクリエイターとともに、共創できる場があってもいいんじゃないか?もともと小説家が所属しているような場所だったわけで。そもそも、サントリーさんには開高健さんに限らず、さまざまなクリエイターと一緒のものづくりをし、世に送り出してきた歴史がある。

そうしたDNAを受け継ぐ何かをやろう、となったときに、夢物語的に、当時テレ東を卒業されたことがニュースになっていた「上出遼平さんと一緒に何かやったらおもしろそう」という発想が出てきました。上出さんの、人間をえぐりだすクリエーションの数々が大好きで。
今回の企てでこそ、ご一緒したいなと。

ー上出(muda編集部 / HYPER VACANT / 『TRAIL』Director)
なるほど、「夢の上出」ですもんね。

ー工藤
日本酒や焼酎つまり「サケ」がまだまだ一般的だった日本社会の中で、「(ウィスキーやワインなどの)洋酒ってカッコいい」という文化醸成の一役を担った雑誌、今風に言えばフリーペーパーですね。それが「洋酒天国」でした。編集長は、当時サントリー宣伝部だった開高健さん。今読んでも、面白い企画や文章が並んでいる名シリーズです。
改めて、今あるべき宣伝とは何か?それを考えたときに、広告というアプローチではないチャレンジが必要なんじゃないか、と思うようになりました。
当然、広告クリエイターとのお付き合いは豊富なサントリー宣伝部さん。でも本当は、もっと多様なクリエイターとともに、共創できる場があってもいいんじゃないか?もともと小説家が所属しているような場所だったわけで。そもそも、サントリーさんには開高健さんに限らず、さまざまなクリエイターと一緒のものづくりをし、世に送り出してきた歴史がある。

そうしたDNAを受け継ぐ何かをやろう、となったときに、夢物語的に、当時テレ東を卒業されたことがニュースになっていた「上出遼平さんと一緒に何かやったらおもしろそう」という発想が出てきました。上出さんの、人間をえぐりだすクリエーションの数々が大好きで。
今回の企てでこそ、ご一緒したいなと。

ー上出(muda編集部 / HYPER VACANT / 『TRAIL』Director)
なるほど、「夢の上出」ですもんね。

ー工藤
そうです「夢の上出です」(笑)
元々、メンバーの誰も繋がっていなかったのですが、たまたまその時にdofの仲間が上出さんと食事をする機会があって。大急ぎで繋いでもらいました。

ー谷口
工藤さんから「ルート見つかりました!」って言われて、「早いな!」って。

ー工藤
そこで、まだ何をやるかは決まっていないけど「やるぞ!」と。それが2022年の冬くらいですね。上出さんはめちゃくちゃ重くて長い革ジャンをきていましたから。

ー上出
マトリックスに憧れてますから。

ー宇佐見
その相談がきたときの、上出さんの第一印象はどうでしたか?

ー上出
旅人であり、釣り人であり、文筆家である開高健さんへの憧れというのが、ずっと僕の中にはあって。嬉しいご縁でしたね。新しいチャレンジは大好物ですし。

ー工藤
そうです「夢の上出です」(笑)
元々、メンバーの誰も繋がっていなかったのですが、たまたまその時にdofの仲間が上出さんと食事をする機会があって。大急ぎで繋いでもらいました。

ー谷口
工藤さんから「ルート見つかりました!」って言われて、「早いな!」って。

ー工藤
そこで、まだ何をやるかは決まっていないけど「やるぞ!」と。それが2022年の冬くらいですね。上出さんはめちゃくちゃ重くて長い革ジャンをきていましたから。

ー上出
マトリックスに憧れてますから。

ー宇佐見
その相談がきたときの、上出さんの第一印象はどうでしたか?

ー上出
旅人であり、釣り人であり、文筆家である開高健さんへの憧れというのが、ずっと僕の中にはあって。嬉しいご縁でしたね。新しいチャレンジは大好物ですし。

業界業種を超えた企業、
クリエイター、この指とまれ!
コンテンツ基地構想、はじまる。

業界業種を超えた企業、
クリエイター、この指とまれ!
コンテンツ基地構想、はじまる。

ー安永(muda編集部 / サントリー)
コンセプトを作り込んでいく中で「おもしろいアプローチだな」と思ったのは、「コンテンツ基地」というところで。支える側も、作る側も、いろいろなプレーヤーが参加して、ゆくゆくは事業として成り立つようなカタチを目指す、という夢を掲げてくれました。
これは普通の一企業の人間として宣伝や広報に携わっているのでは持てない発想だなと思いましたし、コンテンツ基地にコンテンツが集積して、広がりを生んでいくんだろうなという感覚がとてもおもしろかったです。

ー安永(muda編集部 / サントリー)
コンセプトを作り込んでいく中で「おもしろいアプローチだな」と思ったのは、「コンテンツ基地」というところで。支える側も、作る側も、いろいろなプレーヤーが参加して、ゆくゆくは事業として成り立つようなカタチを目指す、という夢を掲げてくれました。
これは普通の一企業の人間として宣伝や広報に携わっているのでは持てない発想だなと思いましたし、コンテンツ基地にコンテンツが集積して、広がりを生んでいくんだろうなという感覚がとてもおもしろかったです。

ー宇佐見
その頃からひとつギアが上がって、メンバーも増えましたね。

ー安永
このプロジェクトを真剣におもしろがれる若者をマジメに選定して、長岡と藤原に加わってもらいました。

ー藤原さま(muda編集部 / サントリー)
オフィスで唐突に「おもしろいことに興味ある?」と言われて(笑)
その1週間後くらいに正式にチームに加わりました。

ー工藤
編集会議を重ねる中ですごく良かったのは、役割を良い意味で曖昧にしたことだったかなと思います。オリエンがあって、プレゼンがあって、上出さんは映像監督です、これはこの人が決めます、というのではなくて。編集部に集まった全員が議論して、一緒に歩くことで積み重ねていきました。そうした方がむしろ、『洋酒天国』の時代の、もっとその前から文化を作ってきたサントリーらしい取り組みになるんじゃないかと思いました。

ー安永
チームの組成もそうですし、編集部で「この指とまれ方式」と呼んでいる、サントリー1社ではなくいろいろな企業が参加する形をとったのもエポックメイキングだなと思っています。

ー宇佐見
その頃からひとつギアが上がって、メンバーも増えましたね。

ー安永
このプロジェクトを真剣におもしろがれる若者をマジメに選定して、長岡と藤原に加わってもらいました。

ー藤原(muda編集部 / サントリー)
オフィスで唐突に「おもしろいことに興味ある?」と言われて(笑)
その1週間後くらいに正式にチームに加わりました。

ー工藤
編集会議を重ねる中ですごく良かったのは、役割を良い意味で曖昧にしたことだったかなと思います。オリエンがあって、プレゼンがあって、上出さんは映像監督です、これはこの人が決めます、というのではなくて。編集部に集まった全員が議論して、一緒に歩くことで積み重ねていきました。そうした方がむしろ、『洋酒天国』の時代の、もっとその前から文化を作ってきたサントリーらしい取り組みになるんじゃないかと思いました。

ー安永
チームの組成もそうですし、編集部で「この指とまれ方式」と呼んでいる、サントリー1社ではなくいろいろな企業が参加する形をとったのもエポックメイキングだなと思っています。

ー谷口
1社だけの取り組みでは、今回のプロジェクトの目的は達成できないという話は初期からdofさんにいただいていて。いろんな会社が参加する、なんなら競合他社も参加できるような箱になっていくのが「メディア」として続いていく取り組みになるためには重要だと思いました。そこから繋がりをたどってYAMAPさんやライカカメラジャパンさん、日本香堂さんにもご賛同いただき、参加いただくことになりました。

ー工藤
よくよく考えたら、当たり前のことですが、「お酒という文化」は、お酒だけじゃできるはずがない。美味しい食事があってもいいし、旅や登山や写真やサウナがあってもいい。「洋酒天国」はじめ、先人の皆さんだって、だからこそ様々な文化活動とかかわってきた。
昭和のある時、ある名物プロデューサーが、当時世界一と呼び声高かったソ連のバイオリニストを日本に招致したことがありました。ところが、時は冷戦時代。かなり困難があったそうです。そこを金銭的にスポンサードで支えたのも、サントリーさんでした。とにかく文化を豊かにすることに対して、創業家のリーダーシップのもと、本気で取り組んでこられた会社です。
だからこそ、いろいろなプレーヤーが関われるメディア、という広い構えには、無理がなくて、令和の今こそ、新たな建付けで、始動すべきだと思ったんです。

ー谷口
1社だけの取り組みでは、今回のプロジェクトの目的は達成できないという話は初期からdofさんにいただいていて。いろんな会社が参加する、なんなら競合他社も参加できるような箱になっていくのが「メディア」として続いていく取り組みになるためには重要だと思いました。そこから繋がりをたどってYAMAPさんやライカカメラジャパンさん、日本香堂さんにもご賛同いただき、参加いただくことになりました。

ー工藤
よくよく考えたら、当たり前のことですが、「お酒という文化」は、お酒だけじゃできるはずがない。美味しい食事があってもいいし、旅や登山や写真やサウナがあってもいい。「洋酒天国」はじめ、先人の皆さんだって、だからこそ様々な文化活動とかかわってきた。
昭和のある時、ある名物プロデューサーが、当時世界一と呼び声高かったソ連のバイオリニストを日本に招致したことがありました。ところが、時は冷戦時代。かなり困難があったそうです。そこを金銭的にスポンサードで支えたのも、サントリーさんでした。とにかく文化を豊かにすることに対して、創業家のリーダーシップのもと、本気で取り組んでこられた会社です。
だからこそ、いろいろなプレーヤーが関われるメディア、という広い構えには、無理がなくて、令和の今こそ、新たな建付けで、始動すべきだと思ったんです。

ー安永
そのポイントは、今のサントリーの経営課題ともリンクしてくると感じていました。サントリーとしては、さまざまな文化活動をつくってきた中で、クリエイターや文化人の方々と近い距離で仕事をさせてもらっていました。しかし、会社として規模が拡大したこともあり、今はどうしてもその距離が遠くなってしまっていて、文化を生み出すことにチャレンジできていない、ということが課題視されていたんです。

ー長岡(muda編集部 / サントリー)
僕個人としても、クリエイティブが「やってもらう仕事」になりすぎていることに違和感を感じてきた中で、自分自身が「つくる人」としてコミットしたいという思いを持って取り組んでいます。

ー上出
苦労しつつも、いろいろな人たちが集ってくるこの感じ。mudaが何十年も続いたら、いつか朝ドラになりそうですね。朝ドラだったら、最初はもっと参加を断られたりするんだろうけど。

ー安永
そのポイントは、今のサントリーの経営課題ともリンクしてくると感じていました。サントリーとしては、さまざまな文化活動をつくってきた中で、クリエイターや文化人の方々と近い距離で仕事をさせてもらっていました。しかし、会社として規模が拡大したこともあり、今はどうしてもその距離が遠くなってしまっていて、文化を生み出すことにチャレンジできていない、ということが課題視されていたんです。

ー長岡(muda編集部 / サントリー)
僕個人としても、クリエイティブが「やってもらう仕事」になりすぎていることに違和感を感じてきた中で、自分自身が「つくる人」としてコミットしたいという思いを持って取り組んでいます。

ー上出
苦労しつつも、いろいろな人たちが集ってくるこの感じ。mudaが何十年も続いたら、いつか朝ドラになりそうですね。朝ドラだったら、最初はもっと参加を断られたりするんだろうけど。

「愛すべき無駄」がコンセプト。
初企画から、無駄にアラスカに飲みに行く。

「愛すべき無駄」がコンセプト。
初企画から、無駄にアラスカに飲みに行く。

ー宇佐見
そして、メディアのタイトルが「無駄を愛するオトナのカルチャーメディア muda」に決まりました。

ー長岡
渋谷で行った編集会議で、どんな人に、どんなふうに見てもらうかを考えたときに、「愛すべき無駄」というコンセプトが出てきて。一見無駄だと思えることにこそ、人生の豊かさがあるよね、というメディアとして描きたいモノの背骨の部分が固まりました。そのときにタイトル案としても一瞬「ムーダ」っていうアイデアが出てきましたよね。

ー宇佐見
最初は、笑い話でしたけど、いろいろな案を検討する中で、だんだん「ムーダ」が耳について愛着が湧いてきた感じでしたね。

ー藤原
ムーダのコンセプトを話す中で、世の中にこういう人はいっぱいいるよな、ということを感じて、自分自身がどんどん強く共感できるようになりました。

ー宇佐見
そして、メディアのタイトルが「無駄を愛するオトナのカルチャーメディア muda」に決まりました。

ー長岡
渋谷で行った編集会議で、どんな人に、どんなふうに見てもらうかを考えたときに、「愛すべき無駄」というコンセプトが出てきて。一見無駄だと思えることにこそ、人生の豊かさがあるよね、というメディアとして描きたいモノの背骨の部分が固まりました。そのときにタイトル案としても一瞬「ムーダ」っていうアイデアが出てきましたよね。

ー宇佐見
最初は、笑い話でしたけど、いろいろな案を検討する中で、だんだん「ムーダ」が耳について愛着が湧いてきた感じでしたね。

ー藤原
ムーダのコンセプトを話す中で、世の中にこういう人はいっぱいいるよな、ということを感じて、自分自身がどんどん強く共感できるようになりました。

ー宇佐見
初回企画としては、俳優の仲野太賀さんが「地球イチ美味い酒」を求めてアラスカに行き、3日3晩かけて80kmを歩く、『TRAIL』という作品を公開しました。初企画からムダにアラスカまで行くという徹底ぶり。上出さんは現地でカメラを回されて、どんな印象でしたか。

ー上出
正直なところ、どうなるかわからないなと思いながらやっていましたけど、「やってみたい」とずっと思っていた企画でした。山登り企画って、基本的にあまり展開がないのですごく難しくて。だからこそ、被写体に絶対的な魅力が必要なんです。
そこで仲野太賀さんという、人間としての魅力の塊みたいな男が参加してくれたというのが幸運だったなと思っています。

ー長岡
個人的には、ものすごく好きなタイプの企画でした。ゆっくり時間をかけて、じっくり人間の本質をあぶり出そうとするチャレンジ。初回としてこれしかないと。

ー谷口
私は全然山登りをしないのでわからないけど、上出さんがやりたいって言ってくれたのが大きかったです。上出さんと編集部メンバーで最初にお話したとき、山登りの話で私以外がすごく盛り上がっていましたもんね。やっぱりやりたいことをやった方が良い、と思っています。

ー宇佐見
実際に作品として形になってきて、どのように感じられましたか?

ー谷口
ここだけの話、編集チェックと言いつつ、お酒をお供に楽しませていただきました。だって、本当に飲みたくなるんだもん。広告ではできない、リッチな時間の使い方が、胸を打つとんでもないコンテンツができたと思いました。

ー上出
楽しんだだけみたいなところもありますけど、作り手が楽しむことが大事だと思います。それが見る人に伝わるので。

ー工藤
仲野太賀さんも、「一生忘れない、最高の旅」と語ってくれましたよね。単純に、楽しんでくれて本当に良かったと思います。『TRAIL』は、ぜひ多くの人に、ごゆるりと見てもらいたいです。

ー宇佐見
初回企画としては、俳優の仲野太賀さんが「地球イチ美味い酒」を求めてアラスカに行き、3日3晩かけて80kmを歩く、『TRAIL』という作品を公開しました。初企画からムダにアラスカまで行くという徹底ぶり。上出さんは現地でカメラを回されて、どんな印象でしたか。

ー上出
正直なところ、どうなるかわからないなと思いながらやっていましたけど、「やってみたい」とずっと思っていた企画でした。山登り企画って、基本的にあまり展開がないのですごく難しくて。だからこそ、被写体に絶対的な魅力が必要なんです。
そこで仲野太賀さんという、人間としての魅力の塊みたいな男が参加してくれたというのが幸運だったなと思っています。

ー長岡
個人的には、ものすごく好きなタイプの企画でした。ゆっくり時間をかけて、じっくり人間の本質をあぶり出そうとするチャレンジ。初回としてこれしかないと。

ー谷口
私は全然山登りをしないのでわからないけど、上出さんがやりたいって言ってくれたのが大きかったです。上出さんと編集部メンバーで最初にお話したとき、山登りの話で私以外がすごく盛り上がっていましたもんね。やっぱりやりたいことをやった方が良い、と思っています。

ー宇佐見
実際に作品として形になってきて、どのように感じられましたか?

ー谷口
ここだけの話、編集チェックと言いつつ、お酒をお供に楽しませていただきました。だって、本当に飲みたくなるんだもん。広告ではできない、リッチな時間の使い方が、胸を打つとんでもないコンテンツができたと思いました。

ー上出
楽しんだだけみたいなところもありますけど、作り手が楽しむことが大事だと思います。それが見る人に伝わるので。

ー工藤
仲野太賀さんも、「一生忘れない、最高の旅」と語ってくれましたよね。単純に、楽しんでくれて本当に良かったと思います。『TRAIL』は、ぜひ多くの人に、ごゆるりと見てもらいたいです。

楽しいからこそ、新しいからこそ、
人の心に届くからこそ。
”永く続く場所”を目指して。

楽しいからこそ、新しいからこそ、
人の心に届くからこそ。
”永く続く場所”を目指して。

ー宇佐見
最後に、コンテンツ基地としてのメディアmudaの今後の展望について教えてください。

ー長岡
僕自身は、広告制作でも同じなんですが、誰も見たことのない、新しいものを作りたい。結局それが目立つし、残っていくものになるのかなと。『洋酒天国』が続いた14年という期間を超えて残っていくメディアになればと思っています。

ー上出
「新しいことをしたい」ってすごく重要ですよね。京都を見るときに、現代の視点で見るととてもクラシックですが、それができた時には超アバンギャルドなものだったんですよね。
そう考えると、懐古主義的なことではなくて、すごく新しくて、だけど人間の本当にコアの部分を突っついている何かがあるから、ずっと残っている。

ー宇佐見
おっしゃる通りで、1000年前のちょっとしたクリエイティビティがきっかけで、現代では多くの人を惹きつける観光地になっているようなお寺や神社もたくさんありますよね。結果としてそうしたクリエイティビティや「新しさ」への仕掛けがサステナブルに続いていくということに繋がっていくのだと思います。

ー上出
「新しいことをする」ということを軸にしつつも、小手先のやり方だけの「新しさ」に囚われすぎず、ちゃんと人の心に届くようにつくっていく、ということが一番重要だと思います。

ー工藤
毎回毎回、健全に悩んでつくっていける。そんな創作環境を維持していきたいですね。便利なベルトコンベアーに素材をのっけたら、ハイ出来上がり。そんな作り方はしたくない。一度成功したらそのやり方をキープしよう、じゃmudaじゃないわけで。
もともと、TVCMだって何もないところから始まったベンチャービジネスだったわけで。たとえば、「名もなきタレントが、このCMをきっかけに、国民的アイドルの道を駆け上がっていった」みたいな美談も、令和になってあまり聞かなくなりました。mudaのような場所から、そんな新星が発掘される、なんてことも起こると嬉しいですね。

ー上出
過去の実績とか、人の物差しで判断せずに、フォロワーたった5人だけど自分はこの人が絶対いいと思う、みたいな人をフックアップして、最大限おもしろくできる場になったらいいですね。

ー宇佐見
最後に、コンテンツ基地としてのメディアmudaの今後の展望について教えてください。

ー長岡
僕自身は、広告制作でも同じなんですが、誰も見たことのない、新しいものを作りたい。結局それが目立つし、残っていくものになるのかなと。『洋酒天国』が続いた14年という期間を超えて残っていくメディアになればと思っています。

ー上出
「新しいことをしたい」ってすごく重要ですよね。京都を見るときに、現代の視点で見るととてもクラシックですが、それができた時には超アバンギャルドなものだったんですよね。
そう考えると、懐古主義的なことではなくて、すごく新しくて、だけど人間の本当にコアの部分を突っついている何かがあるから、ずっと残っている。

ー宇佐見
おっしゃる通りで、1000年前のちょっとしたクリエイティビティがきっかけで、現代では多くの人を惹きつける観光地になっているようなお寺や神社もたくさんありますよね。結果としてそうしたクリエイティビティや「新しさ」への仕掛けがサステナブルに続いていくということに繋がっていくのだと思います。

ー上出
「新しいことをする」ということを軸にしつつも、小手先のやり方だけの「新しさ」に囚われすぎず、ちゃんと人の心に届くようにつくっていく、ということが一番重要だと思います。

ー工藤
毎回毎回、健全に悩んでつくっていける。そんな創作環境を維持していきたいですね。便利なベルトコンベアーに素材をのっけたら、ハイ出来上がり。そんな作り方はしたくない。一度成功したらそのやり方をキープしよう、じゃmudaじゃないわけで。
もともと、TVCMだって何もないところから始まったベンチャービジネスだったわけで。たとえば、「名もなきタレントが、このCMをきっかけに、国民的アイドルの道を駆け上がっていった」みたいな美談も、令和になってあまり聞かなくなりました。mudaのような場所から、そんな新星が発掘される、なんてことも起こると嬉しいですね。

ー上出
過去の実績とか、人の物差しで判断せずに、フォロワーたった5人だけど自分はこの人が絶対いいと思う、みたいな人をフックアップして、最大限おもしろくできる場になったらいいですね。

ー谷口
その上で、続けることを大事にしていきたいです。続けるのに大事なのは、関わっている人たちの胆力、気合いだと思います。始めたなら続ける!

ー安永
そうですね、今後の展望という訳ではないですが、「新しいこと」「続けること」を考えたときに、一番大事なのはここで関わってくれているメンバーが「ずっと楽しめていること」。楽しければ胆力もつくし、人も集まってくるし、お金も集まってくる。そういう意味で、今の雰囲気はとても良いと思います。引き続き、楽しんでいきましょう。

ー宇佐見
末長く続いていく「コンテンツ基地」になるように、これからも楽しんでやっていきましょう!ありがとうございました!

ー谷口
その上で、続けることを大事にしていきたいです。続けるのに大事なのは、関わっている人たちの胆力、気合いだと思います。始めたなら続ける!

ー安永
そうですね、今後の展望という訳ではないですが、「新しいこと」「続けること」を考えたときに、一番大事なのはここで関わってくれているメンバーが「ずっと楽しめていること」。楽しければ胆力もつくし、人も集まってくるし、お金も集まってくる。そういう意味で、今の雰囲気はとても良いと思います。引き続き、楽しんでいきましょう。

ー宇佐見
末長く続いていく「コンテンツ基地」になるように、これからも楽しんでやっていきましょう!ありがとうございました!

muda / TRAILはこちらからご覧いただけます。
TRAIL#1 地球イチ美味い酒を求めて

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