2025.07.04

Memorial dof talk Vol. 5 <後編>
JIM BEAMチームと語る、大島征夫。

Memorial dof talk Vol. 5 <後編>
JIM BEAMチームと語る、大島征夫。

2024年7月に亡くなったdof会長/クリエイティブ・ディレクターの大島征夫。そんな大島の不世出のキャラクターや考え方を少しでも世に遺していくために。”Memorial dof talk”と題した本企画では、生前大島と親しかった方々から、印象に残るエピソードや、みなさんから見た「大島征夫」という人物像を伺っています。
連載第五回にあたる今回は、大島の最後の仕事のひとつとなったサントリー「JIMハイ」チームのみなさんにお話を伺います。大島のもと結成された、「最期の仕事」のチームメンバーから見た大島征夫はどんな存在だったのか。前後編まとめて、どふぞお楽しみください。

2024年7月に亡くなったdof会長/クリエイティブ・ディレクターの大島征夫。そんな大島の不世出のキャラクターや考え方を少しでも世に遺していくために。”Memorial dof talk”と題した本企画では、生前大島と親しかった方々から、印象に残るエピソードや、みなさんから見た「大島征夫」という人物像を伺っています。
連載第五回にあたる今回は、大島の最後の仕事のひとつとなったサントリー「JIMハイ」チームのみなさんにお話を伺います。大島のもと結成された、「最期の仕事」のチームメンバーから見た大島征夫はどんな存在だったのか。前後編まとめて、どふぞお楽しみください。

座談会参加メンバー

座談会参加メンバー

戦略家にして、ロマンチスト

戦略家にして、ロマンチスト

― 大島さんのディレクションで印象に残ったことはありますか?

― 水本さん
普通は、クリエイティブ・ディレクターは「こういうフィルムにしよう」とか、表現に対するディレクションをすることが多いと思うんですけど、大島さんは「何のためにやるのか」というところをすごく大事にされていました。世界のウイスキー市場の状況や、サントリーウイスキー全体のコンディション、今JIM BEAMがどこを目指すべきなのか——そういった背景を、とても丁寧に共有してくださいました。その上で、「じゃあ、それを実現するための“いい表現”、頼んだぞ」、って。

― 前田さん
どちらかというとクライアントの営業部門とか、マネジメントの発想だよね。表現の話をするより、そこに目的意識を向けるディレクションは普通はあまりしないと思う。

― 小山さん
私もその話を聞いた時に、これはスゴいな、と思いました。とても明確で。

― 大島さんのディレクションで印象に残ったことはありますか?

― 水本さん
普通は、クリエイティブ・ディレクターは「こういうフィルムにしよう」とか、表現に対するディレクションをすることが多いと思うんですけど、大島さんは「何のためにやるのか」というところをすごく大事にされていました。世界のウイスキー市場の状況や、サントリーウイスキー全体のコンディション、今JIM BEAMがどこを目指すべきなのか——そういった背景を、とても丁寧に共有してくださいました。その上で、「じゃあ、それを実現するための“いい表現”、頼んだぞ」、って。

― 前田さん
どちらかというとクライアントの営業部門とか、マネジメントの発想だよね。表現の話をするより、そこに目的意識を向けるディレクションは普通はあまりしないと思う。

― 小山さん
私もその話を聞いた時に、これはスゴいな、と思いました。とても明確で。

― 前田さん
僕らはその話を受けて、「こう考えたらいい」っていうのを教わったから、それを次の世代に伝えていかなきゃと思った。表現も大事だけど、経営的な発想、それに加えてウイスキー愛が半端ない。企画の中での大島さんの言葉で「ウイスキーをおいしくする国のハイボール」というのがあって、感動したんですよ。普通なかなか「国」って言葉は書かないよね。そういう言葉を出すときには、シャイだから照れくさそうに「ちょっと話聞いてくれ」なんて言っていたけど(笑)
そういう戦略家でもあり、ロマンチストなところがとても印象的だった。

― 齋藤
本当にウイスキーが好きで、生きがいと言ってもいいぐらいでしたからね。亡くなった後、自宅を掃除した時も、サントリーウイスキーに関連した書物やら、メモ書きやらがたくさん出てきました。

― 小杉さん
グラフィックの議論でも、「ビールじゃなくてウイスキーなんだ」ということをすごく強調されていました。「その絵は本当にウイスキーのシズルを感じさせられるのか?ビールでもできるんじゃないのか?」とか、ウイスキーならではという一線を守っている意識を強く感じました。
また、デザインを出した時や、撮影現場で「ありがとう!」「すごいうれしい!」と言ってくださるのがとても印象的でした。クライアントの方から「ありがとうございます」と言っていただくことはあるのですが、CDから現場で言ってもらえることって実はなかなかなくて。このブランドのこと、ウイスキーのことをずっと考え抜いている大島さんだからこそ自然に出てくる言葉なのかなと感じました。

― 前田さん
「ウイスキーの仕事をちゃんとやってくれてありがとう」という視座だよね。

― 齋藤
すごく喜んでましたよ。最初は緊張もしていたかもしれないけど、新鮮で楽しかったんだと思います。本当に「ありがとう」って言ってました。

― 前田さん
僕らはその話を受けて、「こう考えたらいい」っていうのを教わったから、それを次の世代に伝えていかなきゃと思った。表現も大事だけど、経営的な発想、それに加えてウイスキー愛が半端ない。企画の中での大島さんの言葉で「ウイスキーをおいしくする国のハイボール」というのがあって、感動したんですよ。普通なかなか「国」って言葉は書かないよね。そういう言葉を出すときには、シャイだから照れくさそうに「ちょっと話聞いてくれ」なんて言っていたけど(笑)
そういう戦略家でもあり、ロマンチストなところがとても印象的だった。

― 齋藤
本当にウイスキーが好きで、生きがいと言ってもいいぐらいでしたからね。亡くなった後、自宅を掃除した時も、サントリーウイスキーに関連した書物やら、メモ書きやらがたくさん出てきました。

― 小杉さん
グラフィックの議論でも、「ビールじゃなくてウイスキーなんだ」ということをすごく強調されていました。「その絵は本当にウイスキーのシズルを感じさせられるのか?ビールでもできるんじゃないのか?」とか、ウイスキーならではという一線を守っている意識を強く感じました。
また、デザインを出した時や、撮影現場で「ありがとう!」「すごいうれしい!」と言ってくださるのがとても印象的でした。クライアントの方から「ありがとうございます」と言っていただくことはあるのですが、CDから現場で言ってもらえることって実はなかなかなくて。このブランドのこと、ウイスキーのことをずっと考え抜いている大島さんだからこそ自然に出てくる言葉なのかなと感じました。

― 前田さん
「ウイスキーの仕事をちゃんとやってくれてありがとう」という視座だよね。

― 齋藤
すごく喜んでましたよ。最初は緊張もしていたかもしれないけど、新鮮で楽しかったんだと思います。本当に「ありがとう」って言ってました。

― JIMハイの企画としては、どういった方向に進んでいったのでしょうか。

― 前田さん
たとえば串カツ田中みたいなところで、「町場でみんなでワイワイ飲まれているハイボール」としてJIMハイを描いていこう、という方針になりました。その方針で4方向の企画をつくってクライアントと一緒に選んで、いまの展開になりました。大島さんは「タレント複数人のキャンペーンってあんまりわからないんだよな」って言っていたけど、普段とは違うチームだったし、基本的には任せてくれましたね。

― 制作が進んでいく中で印象的だった大島さんとのお話を教えてください。

― 土田さん
dofで打ち合わせをしたときに、一通り企画とコピーを見たくらいの段階でスッとハイボールが出てくるのは新鮮でしたね。

― 川名
会議が終わる手前で、大島さんがサインを出すんですよ。そろそろ、って(笑)

― 齋藤
僕は最初、それが普通だと思っていたので、他の現場で撮影終わりにお酒を買っていったら驚かれて、逆にびっくりしたことがあります(笑)
でも今回は特に、今までのJIM BEAMから展開をどう変えるか、という中で、「実際の飲み場とのつながり」を大事にしていたので、大島さんは「自分たちがお酒を飲んでるか」をすごく気にしていました。そういう意味では、もともと「酒飲み仲間」から入ってる前田さんがいることには大島さんも安心していたんじゃないかな。土田さんも元々JIM BEAMが大好きだから「どの辺が好きなんだ?なんでこれがいいんだ?」って質問攻めにあってましたね。

― JIMハイの企画としては、どういった方向に進んでいったのでしょうか。

― 前田さん
たとえば串カツ田中みたいなところで、「町場でみんなでワイワイ飲まれているハイボール」としてJIMハイを描いていこう、という方針になりました。その方針で4方向の企画をつくってクライアントと一緒に選んで、いまの展開になりました。大島さんは「タレント複数人のキャンペーンってあんまりわからないんだよな」って言っていたけど、普段とは違うチームだったし、基本的には任せてくれましたね。

― 制作が進んでいく中で印象的だった大島さんとのお話を教えてください。

― 土田さん
dofで打ち合わせをしたときに、一通り企画とコピーを見たくらいの段階でスッとハイボールが出てくるのは新鮮でしたね。

― 川名
会議が終わる手前で、大島さんがサインを出すんですよ。そろそろ、って(笑)

― 齋藤
僕は最初、それが普通だと思っていたので、他の現場で撮影終わりにお酒を買っていったら驚かれて、逆にびっくりしたことがあります(笑)
でも今回は特に、今までのJIM BEAMから展開をどう変えるか、という中で、「実際の飲み場とのつながり」を大事にしていたので、大島さんは「自分たちがお酒を飲んでるか」をすごく気にしていました。そういう意味では、もともと「酒飲み仲間」から入ってる前田さんがいることには大島さんも安心していたんじゃないかな。土田さんも元々JIM BEAMが大好きだから「どの辺が好きなんだ?なんでこれがいいんだ?」って質問攻めにあってましたね。

― 川名
まさに、飲み場を理解したい、というのが印象的でした。JIMハイが置かれている店はどんな店なのかをみんなで議論して、実際に大島さんとそういったお店にも行きました。大島さん、初めてタッチパネルで注文する居酒屋に行って、土田さんに使い方をレクチャーしてもらって「なるほど!」なんて言いながら飲んでましたね。まず飲み場を理解する、という大島さんの姿勢が僕の中にも鮮明に残っています。

― 齋藤
クライアントとその商品を愛しまくる人だから、まず好きになって、リアリティーをもって企画するのが大島さんのスタイルでしたね。元々バーボンよりもジャパニーズウイスキーが好きだったけど、一生懸命若者の気持ちを理解しようとしてました。ハイボールの展開をスタートした頃、僕がウイスキーをソーダ割りで飲んでいたら「お前は邪道だ」なんて言ってたけど、結局大島さんも山崎や白州のハイボールを当たり前に飲むようになった。だからJIMハイを始めるにあたって、大島さんはバーボンがあまり好きじゃなかったんだけど、「味覚って変わるもんですよ」っていう話もしました。JIMハイがスタンダードになっていく未来だって全然ありうると思う、と。

― 川名
まさに、飲み場を理解したい、というのが印象的でした。JIMハイが置かれている店はどんな店なのかをみんなで議論して、実際に大島さんとそういったお店にも行きました。大島さん、初めてタッチパネルで注文する居酒屋に行って、土田さんに使い方をレクチャーしてもらって「なるほど!」なんて言いながら飲んでましたね。まず飲み場を理解する、という大島さんの姿勢が僕の中にも鮮明に残っています。

― 齋藤
クライアントとその商品を愛しまくる人だから、まず好きになって、リアリティーをもって企画するのが大島さんのスタイルでしたね。元々バーボンよりもジャパニーズウイスキーが好きだったけど、一生懸命若者の気持ちを理解しようとしてました。ハイボールの展開をスタートした頃、僕がウイスキーをソーダ割りで飲んでいたら「お前は邪道だ」なんて言ってたけど、結局大島さんも山崎や白州のハイボールを当たり前に飲むようになった。だからJIMハイを始めるにあたって、大島さんはバーボンがあまり好きじゃなかったんだけど、「味覚って変わるもんですよ」っていう話もしました。JIMハイがスタンダードになっていく未来だって全然ありうると思う、と。

大島征夫が最期の仕事で遺したもの

大島征夫が最期の仕事で遺したもの

― 亡くなる前日、本当に最後までお仕事をされていた大島さんですが、みなさんが大島さんと最後にお会いしたときには、どのようなお話をされましたか?

― 土田さん
僕が最後にお会いしたのは亡くなられる1週間くらい前で、それもお叱りを受けるという形でした。その発端となるミスもあったのですが、大島さんは僕と上長を部屋に呼んで「ブランドという点で見るんじゃなくて、ウイスキー全体で見ていないからこうなるんだ」とおっしゃっていて。正直、僕なんてまだひよっこもひよっこという中で、上長だけでなく僕とも目を合わせてお話してくださりました。決して「いい思い出」ではありませんが、教えていただいたことをBPとして胸にとめてやっていこうと決心した契機で、僕の中では今後のモチベーションになっていると感じます。

― 亡くなる前日、本当に最後までお仕事をされていた大島さんですが、みなさんが大島さんと最後にお会いしたときには、どのようなお話をされましたか?

― 土田さん
僕が最後にお会いしたのは亡くなられる1週間くらい前で、それもお叱りを受けるという形でした。その発端となるミスもあったのですが、大島さんは僕と上長を部屋に呼んで「ブランドという点で見るんじゃなくて、ウイスキー全体で見ていないからこうなるんだ」とおっしゃっていて。正直、僕なんてまだひよっこもひよっこという中で、上長だけでなく僕とも目を合わせてお話してくださりました。決して「いい思い出」ではありませんが、教えていただいたことをBPとして胸にとめてやっていこうと決心した契機で、僕の中では今後のモチベーションになっていると感じます。

― 前田さん
僕は6月の終わりに大島さんのご自宅に伺って、一緒にスパゲティーを食べました。そのとき大島さんは、「入院するっていう話もあったけど、俺はここにいたいんだ。楽に過ごしたい。楽っていうのは『楽しい』って書くだろう?それでいきたいんだ」って言って。キュンとして泣きそうになった。だから最後までいろんな人を家に呼んで、相当多くの人たちが行きましたよね。本当に、人が好きだったんだよね。

― 水本さん
告別式のときに小田桐さんが「大島さんは、愛されるよりも人を愛する人だ」とおっしゃっていて、本当にその通りだなと思って。50くらいも年下、まだまだ若造の僕の企画にも「これでいい」って喜んでくれて。ニコニコしながら、「どうすんだ!こんないい企画ばっかりして!企画同士の戦いだな。何案もあるけど、俺には決められないから。プレゼン楽しみだな!」って言ってくださって。すごく嬉しかったです。

― 齋藤
企画を見るとすごく元気になっていたよね。

― 水本さん
まだ出会ってたった1年の僕ですら、こんなに愛してくださっていたんだって感じるくらいなので、告別式にいらしていた方々は、きっと僕より長くお付き合いのあった方ばかりだと思うのですが、大島さんは本当にたくさんの方を愛してこられたんだろうな、と改めて感じました。

― 前田さん
寂しがりだからね。打ち合わせのあと、用事があってメシに行けないっていうと本当に寂しそうな顔をしてましたからね。

― 前田さん
僕は6月の終わりに大島さんのご自宅に伺って、一緒にスパゲティーを食べました。そのとき大島さんは、「入院するっていう話もあったけど、俺はここにいたいんだ。楽に過ごしたい。楽っていうのは『楽しい』って書くだろう?それでいきたいんだ」って言って。キュンとして泣きそうになった。だから最後までいろんな人を家に呼んで、相当多くの人たちが行きましたよね。本当に、人が好きだったんだよね。

― 水本さん
告別式のときに小田桐さんが「大島さんは、愛されるよりも人を愛する人だ」とおっしゃっていて、本当にその通りだなと思って。50くらいも年下、まだまだ若造の僕の企画にも「これでいい」って喜んでくれて。ニコニコしながら、「どうすんだ!こんないい企画ばっかりして!企画同士の戦いだな。何案もあるけど、俺には決められないから。プレゼン楽しみだな!」って言ってくださって。すごく嬉しかったです。

― 齋藤
企画を見るとすごく元気になっていたよね。

― 水本さん
まだ出会ってたった1年の僕ですら、こんなに愛してくださっていたんだって感じるくらいなので、告別式にいらしていた方々は、きっと僕より長くお付き合いのあった方ばかりだと思うのですが、大島さんは本当にたくさんの方を愛してこられたんだろうな、と改めて感じました。

― 前田さん
寂しがりだからね。打ち合わせのあと、用事があってメシに行けないっていうと本当に寂しそうな顔をしてましたからね。

それぞれに、託されたたすき

それぞれに、託されたたすき

― 最後に、JIM BEAMの仕事はこれからも長く続いていく仕事だと思いますが、大島さんから受け継いだものも含めてチームの皆さんのこれからの決意を聞かせてください。

― 小山さん
やはり、大島さんが言ってくださった「JIMハイを日本のハイボールにする」ということ。コピーの日本語としての佇まいもそうですが、コピーだけじゃなくて、「日本の真ん中にあるもの」にしていけるといいなと思います。

― 小杉さん
僕は、「JIMハイ」のロゴをはじめて大島さんに見てもらった時に「これなら俺も飲めそう」って言って頂いたのがとても嬉しかったです。これがひとつのブランドの起点になって、ほんの少しでもブランドを拡張できたという実感が嬉しかった。店頭で、お店でお客さんから見て、また営業の人から見て、ブランドとしてどう見えるのか、大島さんの高い視座がとても勉強になったので、僕もそれを持てるように努力したいなと思っています。

― 水本さん
このチームにお誘いいただいた時に、連絡をくれた牧さんが「10年は続くチームにしたい」と言っていたのが印象に残っています。時間を積み重ねながら、最初に大島さんからいただいた言葉や、見せてくれた景色を、現実のものにできるように尽力していきたいですし、大島さんが僕たちを愛してくださったみたいに、僕らもJIM BEAMを愛して、よりいいブランドにしていけたらと思っています。

― 最後に、JIM BEAMの仕事はこれからも長く続いていく仕事だと思いますが、大島さんから受け継いだものも含めてチームの皆さんのこれからの決意を聞かせてください。

― 小山さん
やはり、大島さんが言ってくださった「JIMハイを日本のハイボールにする」ということ。コピーの日本語としての佇まいもそうですが、コピーだけじゃなくて、「日本の真ん中にあるもの」にしていけるといいなと思います。

― 小杉さん
僕は、「JIMハイ」のロゴをはじめて大島さんに見てもらった時に「これなら俺も飲めそう」って言って頂いたのがとても嬉しかったです。これがひとつのブランドの起点になって、ほんの少しでもブランドを拡張できたという実感が嬉しかった。店頭で、お店でお客さんから見て、また営業の人から見て、ブランドとしてどう見えるのか、大島さんの高い視座がとても勉強になったので、僕もそれを持てるように努力したいなと思っています。

― 水本さん
このチームにお誘いいただいた時に、連絡をくれた牧さんが「10年は続くチームにしたい」と言っていたのが印象に残っています。時間を積み重ねながら、最初に大島さんからいただいた言葉や、見せてくれた景色を、現実のものにできるように尽力していきたいですし、大島さんが僕たちを愛してくださったみたいに、僕らもJIM BEAMを愛して、よりいいブランドにしていけたらと思っています。

― 土田さん
今日のために持ってきたんですけど、これは大学時代に僕がずーっと使っていたマネークリップで、実はJIM BEAMのマネークリップなんです。大学時代に横浜の雑貨屋で見つけて、好きなお酒のグッズだったので即買いして、社会人1年目まで使っていました。

― 齋藤
これはスゴいモノが出てきた!

― 土田さん
これを買った10年前の自分に「お前がずっと飲んでたお酒が、こんなに最高のみなさんと一緒にやっていくスゴい仕事になってるぞ」って言ってあげたいです。営業というよりは、一人のJIM BEAMファンとして。難しいことは置いておいて、JIM BEAMのこの感じがこれからも続いていくように。そしてJIM BEAM愛を大事にしつつ、大島さんからご教示いただいた視座で担当を続けられたらな、と思います。

― 土田さん
今日のために持ってきたんですけど、これは大学時代に僕がずーっと使っていたマネークリップで、実はJIM BEAMのマネークリップなんです。大学時代に横浜の雑貨屋で見つけて、好きなお酒のグッズだったので即買いして、社会人1年目まで使っていました。

― 齋藤
これはスゴいモノが出てきた!

― 土田さん
これを買った10年前の自分に「お前がずっと飲んでたお酒が、こんなに最高のみなさんと一緒にやっていくスゴい仕事になってるぞ」って言ってあげたいです。営業というよりは、一人のJIM BEAMファンとして。難しいことは置いておいて、JIM BEAMのこの感じがこれからも続いていくように。そしてJIM BEAM愛を大事にしつつ、大島さんからご教示いただいた視座で担当を続けられたらな、と思います。

― 前田さん
JIM BEAMの仕事をしていると、なんだか大島さんがずっといるような気がしているんです。企画をまとめる時、決める時、「大島さんだったらこう言うだろうな」っていうのがあって。これは5年経っても10年経っても、僕の中で生き続けていくんだろうなって思っています。「ギンザ」も受け継いでいますが、JIM BEAMをSUNTORY’S WHISKYの柱の一つにするということを、大島さんから託してもらったと思っています。大島さんもいる会議で、数年後の、中期的な目標を話すとき、大島さんはどこか悲しそうな顔をしていたんですよ。やっぱり、そこまで大島さん自身も付き添いたいっていう気持ちがあるんだなって感じました。だから僕たちは、チームとして、その目標を絶対に達成するまでやり切ることがミッションだと思っていますし、全力で叶えたいと思っています。

― 齋藤
みなさんから、最期に一緒に仕事ができてよかった、大島さんに愛をもらったというお話をして頂いて、最期の最期まで現役で、かっこよかった大島さんも本当に喜んでいると思います。これからもこのご縁が続いていくのがとても嬉しいです。

― 前田さん
大島さんは今も拠り所のような存在で、本当言うと「もう少し一緒に仕事やりたかったなぁ」っていうのはあるよね。でもこのご縁を大事にして、dofともさらに何かいい仕事をやっていけたらいいなと思っています。

― 前田さん
JIM BEAMの仕事をしていると、なんだか大島さんがずっといるような気がしているんです。企画をまとめる時、決める時、「大島さんだったらこう言うだろうな」っていうのがあって。これは5年経っても10年経っても、僕の中で生き続けていくんだろうなって思っています。「ギンザ」も受け継いでいますが、JIM BEAMをSUNTORY’S WHISKYの柱の一つにするということを、大島さんから託してもらったと思っています。大島さんもいる会議で、数年後の、中期的な目標を話すとき、大島さんはどこか悲しそうな顔をしていたんですよ。やっぱり、そこまで大島さん自身も付き添いたいっていう気持ちがあるんだなって感じました。だから僕たちは、チームとして、その目標を絶対に達成するまでやり切ることがミッションだと思っていますし、全力で叶えたいと思っています。

― 齋藤
みなさんから、最期に一緒に仕事ができてよかった、大島さんに愛をもらったというお話をして頂いて、最期の最期まで現役で、かっこよかった大島さんも本当に喜んでいると思います。これからもこのご縁が続いていくのがとても嬉しいです。

― 前田さん
大島さんは今も拠り所のような存在で、本当言うと「もう少し一緒に仕事やりたかったなぁ」っていうのはあるよね。でもこのご縁を大事にして、dofともさらに何かいい仕事をやっていけたらいいなと思っています。

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