dof エンタメ最前線視察
Los Angeles Report【後編】
ロサンゼルスという街が生み出す独自体験
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Los Angeles Report【後編】
ロサンゼルスという街が生み出す独自体験

「文化と価値の創造」をミッションとして掲げるdofでは、定期的に社員が世界の「文化と価値」を体験する社員視察“dof trip”を行っています。前編に引き続き後編では、エンターテインメントの本場「ロサンゼルス」の多様なカルチャーが混ざり合う独自体験を、dofメンバーが振り返ります。
様々な文化と価値を体験する中でdofメンバーが発見したエンタメ体験を、“dof trip Los Angeles Report”と題してみなさまにお届けします。
「文化と価値の創造」をミッションとして掲げるdofでは、定期的に社員が世界の「文化と価値」を体験する社員視察“dof trip”を行っています。前編に引き続き後編では、エンターテインメントの本場「ロサンゼルス」の多様なカルチャーが混ざり合う独自体験を、dofメンバーが振り返ります。
様々な文化と価値を体験する中でdofメンバーが発見したエンタメ体験を、“dof trip Los Angeles Report”と題してみなさまにお届けします。

▲ Los Angels視察ツアーの旅程表。後編でご紹介するのは赤枠の日程部分。
DAY2.Greek Theaterでの
ジャズライブ
風景と時間が一体になる体験

ー野中
Christ Bottiのライブを観に行ったGreek Theaterは、ロサンゼルスらしさが詰まった空間でした。屋外で、ちょうど夕焼けから夜へと変わっていく時間帯。背後には山のシルエットが浮かび上がっていて、まるで自然と音楽が一体になっているような感覚でした。日本ではあのロケーションでライブを楽しむことってなかなかないですよね。
ー高野
屋外の会場でお酒を飲んでChillしてる空気感がサイコーでした。ライブというより、フェスのような“時間を楽しみに来ている”感覚。ロスっぽさがすごく出ていて、音も野外なのにかなり良かった。トランペットの音色が風に乗って、空間を包む感じが心地よかったです。
ー川名
観客の姿勢にも感心しました。しゃべっていたら注意されるほど、ジャズを「聴く」姿勢が整っているんです。でも堅苦しいわけじゃなくて、トークでは笑いも起きるし、拍手のタイミングも自然。メリハリがある。あの民度の高さは文化的な成熟を感じましたね。
ー野崎
客層にも特徴がありました。白人中心で、映画関係者っぽい人も多かった。ジョージ・ルーカス風の男性や、いかにもプロデューサー然とした人たちがいて、「この場所に集まる層」にも一種の文化的ブランドがあることを実感しました。
DAY3.MLB観戦
球場そのものが祝祭となる設計

ー野崎
Dodgersの試合を観に行ったんですが、まず驚いたのが大谷翔平ユニフォームの圧倒的な数! 日本ではイチローも有名だったけれど、現地のファンのリアクションを見ると、大谷はまさに“アメリカのヒーロー”になっていると感じました。
ー内山田
ホームランを打った瞬間の盛り上がりが尋常じゃなかったですよね。日本人としても誇らしかったし、あのスタジアムの熱量を全身で浴びるのは、まさにエンタメの「生の体験」でした。

ー工藤
ショーとしての演出も一つひとつが計算されていて、たとえば音楽の入り方や場内演出が完璧。ベースボールというより「スタジアムフェス」と言いたくなる空間でした。甲子園や神宮とも全然違う文化圏の“ベースボールパーク”という感じ。
ー石井
あと、グッズ文化が根付いているのも印象的でした。観客の9割以上がユニフォームやキャップを身に着けていて、まさに“参加する観客”。7回裏には全員で「Take Me Out to the Ball Game」を合唱する文化も含めて、「チームを超えた一体感」があって、あれは本当に感動しました。
ー川名
隣の黒人夫婦がめちゃくちゃ歌うまくて(笑)エンタメってこういう偶然の出会いも含めて面白いんだなと感じました。観客それぞれが演者でもあるような場の空気。まさにエンタメの完成形でした。
番外編。現地生活から垣間見えた
米的エンタメの地層

ー野崎
今回はAirbnbでLAの音楽プロデューサーが普段生活している邸宅を借り、滞在したのですが、そこで現地の人の生活を垣間見ることが出来たのも興味深かったです。何よりも、日本とのテレビ文化の違いを強く感じました。まず、テレビのリモコンに民放や地上波のボタンが一切なく、Fire Stickがインターフェースの中心になっていました。つまり、テレビは最初から「サブスク視聴のためのデバイス」として設計されていて、日本のように地上波を当たり前に観るという文化が前提にないんです。
起動するとNetflix、Amazon Prime、Hulu、HBOといったストリーミングサービスのアイコンが並び、UI自体もスマホのアプリランチャーのような印象でした。テレビというより“巨大なサブスク端末”。この前提の違いに、まずカルチャーショックを受けました。
さらに驚いたのが、YouTubeの履歴の内容です。映画やドラマよりも、ライブ配信やライブコマース系のコンテンツが多く、エンタメと購買が完全に地続きになっていたんです。QRコードを読み取ると、そのままAmazonに飛んで購入できる仕組みが整っていて、テレビがもはや“購入メディア”として機能している。そのための設計が自然に日常に馴染んでいるように感じました。
日本でもライブコマースは徐々に注目されていますが、アメリカではすでに「テレビ=ショッピング体験の場」というパラダイムが確立している。この構造の違いは、単にテクノロジーの進化というより、「エンタメとは何か」の思想そのものの違いだと実感しました。
コンテンツホルダーが主導する日本のテレビに対し、アメリカではAmazonのような「売り手」がメディアの中心にいる。つまり、エンターテインメントが“観るもの”から“買わせる導線”へと再定義されている。これは新しいエンタメのリアリティを考える上で、非常に象徴的な体験でした。
ENDING。仲間の旅立ち、マリブの夜
エンタメの語源は、人と人とをつなぐこと

ー石井
日々の視察先と同じぐらい、毎夜行われた夜会も、旅のなかでも特別な時間でした。dofnight(月一で行われる社員飲み会)では3時間で終わるけれど、今回は夕方から深夜3時まで、じっくり話し込む時間があって、普段は語れないことを共有できた。それがすごく良かったですね。非日常の場での“合宿”だからこそ、普段以上の自己開示ができて。より一層、チームの連携力が深まりました。旅って、人間が丸出しになるじゃないですか。いいところも悪いところも、ぜんぶ出したうえで、ぜんぶ受け止める(笑)。
ー川名
旅のプロである太郎さんが選び抜いた宿が、最高でしたね。みんなで集まるリビングがありつつも、寝るスペースは分かれていて、自然と集まり自然と解散するバランスが絶妙。
また社員に限らず、クリエイターやパートナーである仲間たちが、ご一緒できたのも、dofらしくていいなって思いました。

▲ 行正り香氏:Rekids 代表 | 料理研究家、インテリアコーディネーター(写真左)

▲ 戸田宏一郎氏:CC inc.代表 | クリエイティブ・ディレクター/アート・ディレクター

▲ 中村直史氏:五島列島なかむらただし社 | コピーライター(写真右)

▲ ポケトーク株式会社、会長の松田憲幸氏もサプライズ登場
ー川名
最後の夜、我らが愛する高野さんの送別会(7末で退社。新たな挑戦に挑むプロデューサー)として、みんなが自然に役割を担って動いていたのも印象的でした。普段はBBQのプロフェッショナルである高野さんに任せきりだった肉の焼きを、ド素人の僕と野崎さんが、寂しさを感じつつ担っていたり。
ー野崎さん
誰も指示しないのに、誰かが火を起こし、誰かが肉を焼く。そんな共同体的な動きが生まれたのが素晴らしかったですね。とは言いつつ、送別されるはずの高野さんが、実はこっそり漬け込みのタレとか、生姜焼きのタレとかを日本から持ち込んできていて、用意されていたのは流石の準備力でした。
高野さんの送別のために、ポケトーク会長の松田さんもかけつけてくれましたね。
ー高野さん
松田さんとのサプライズ登場も含めて、送別会という機会であれだけ大きく祝ってもらえたのは本当にありがたく、嬉しかったです。3年半一緒にやってきたことの重みを、改めて実感する時間になりました。感謝しかないです。
ー皆
高野さんの人徳があってこそ、こうして良い時間を皆で送ることができたのだと思います。
総括:エンタメとは
時間と文化の積層である

ー魚永
現地で体験したすべてを通じて感じたのは、エンタメは単なる娯楽のみではない、ということです。その土地の歴史や文化が長い時間をかけて築いてきた“生活の表現”なんだと。LAという街はその蓄積が生きている都市でした。
エンターテインメントの語源には“人と人の間をつなぐ”という意味があります。映画や音楽、アトラクション、スポーツだけでなく、BBQや飲み会、誰かを送る場もまたエンタメ。
その空間や時間を通じて、誰かと関係を深められることが何よりの価値だと実感しました。
パートナーやクライアント、仲間たちと“同じ世界観を共有する”ことが、今回の旅の大きな意味だったと思います。それぞれの体験を通じて感じた「つながり」こそが、これからのエンタメに必要な視点なんじゃないかと思いました。
さいごに。dof trip
Los Angelesを経て

ー齋藤
「文化と価値の創造」をミッションに掲げるdofのメンバーにとって、異文化や最先端の現象、そして先人のクリエイションに触れることは、より良い仕事を生み出すためのかけがえのないインプットです。
英語の慣用句にも “You are what you eat.”(人は食べるものでできている)という言葉がありますが、創造もまた、自分が何を吸収するかで大きく変わるものだと思います。
今回の旅は、7月でdofを卒業する高野の送別も兼ねた特別なものになりました。全社員(子ども連れ含む)、学生インターン、親しいパートナーの方々を合わせた総勢17名でLAを訪れ、全自動運転のタクシーに乗り、ハリウッドで映画の歴史に触れ、音楽プロデューサーの邸宅での滞在など、刺激に満ちた体験を重ねました。
数日間の共同生活は、お互いへの信頼や友情をより深めるきっかけにもなり、チームとしての一体感もいっそう高まったと感じています。多くを吸収し、多くを創造するチームとして、これからのdofにどふぞご期待ください!
dofでは正社員、インターンシップを絶賛募集中です。
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実践するために。
dofへの転職の決意と実態。
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2022年にdofへ入社した石井岳。長年憧れ、晴れて入社した電通を退職し、dofにジョインした理由は齋藤太郎のこの言葉だった。転職時の決意、dof特有の文…
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Los Angeles Report【前編】
最先端テクノロジーとエンタメの歴史
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~後編~
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~中編~
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