”経営視点”のプロデュースを
実践するために。
dofへの転職の決意と実態。
”経営視点”のプロデュースを
実践するために。
dofへの転職の決意と実態。

「おじいさんになっても現役で活躍するためには”経営視点”を持つこと。」
2022年にdofへ入社した石井岳。長年憧れ、晴れて入社した電通を退職し、dofにジョインした理由は齋藤太郎のこの言葉だった。転職時の決意、dof特有の文化やプロデューサー像について、大いに語ってもらいました。
「おじいさんになっても現役で活躍するためには”経営視点”を持つこと。」
2022年にdofへ入社した石井岳。長年憧れ、晴れて入社した電通を退職し、dofにジョインした理由は齋藤太郎のこの言葉だった。転職時の決意、dof特有の文化やプロデューサー像について、大いに語ってもらいました。
「それなり」で終わってしまう不安と
転職を決断した、代表の言葉。

ー 聞き手
まずは自己紹介をお願いします。
ー 石井
石井岳と申します。2022年4月に電通からdofにジョインしました。元々小さい頃にドラマ「恋ノチカラ」で広告マンに憧れ、大学4年間は電通に就職する為に過ごしたような人間です。念願叶って2012年に入社しました。うれしくて、うれしくて、初めて人生でうれし泣きをしたことを覚えています。
ー 聞き手
電通ではどのようなキャリアを築いたのでしょうか?
ー 石井
最初は、テレビ局の「タイム」と呼ばれる、番組に紐づいたCM枠を売る部署に配属されました。僕はテレビ朝日系列の担当で、TVCM枠のバイイングを主に担いつつ、自分の好きなサッカーの仕事やお笑いの仕事など番組作りから関わるような貴重な経験を5年間させていただきました。その後は、入社以来希望していた営業に異動となり、トヨタ自動車グループを5年間担当し、メディアから制作まで経験させていただき、更にはトヨタに出向までさせていただき、10年間のキャリアに関しては感謝しかございません。

ー 聞き手
待望の電通に入社して、順調かつ輝かしい10年のキャリアを築いていたのに、どうしてdofに転職したのでしょう?
ー 石井
最初の5年間はメディア仕事に邁進して、後半5年間もトヨタ営業として苦労はしましたが、日々の成長を感じてはいました。しかし30歳に近づき、仕事に慣れ、余力を持って働くようになっていて。当時32歳。このままの人生で本当によいのか?という不安が芽生え始めたんです。さらに本屋で、100歳までの人生の暦が書かれた『100年カレンダー』という本をめくった際、あっという間に時間が過ぎてしまうことに対する強い焦りを感じました。
そのときふと、メディアや営業を経験した後に電通を辞めている人として、(dofの社長の)齋藤太郎さんのことが頭をよぎって。発売されたばかりの太郎さんの本を読んだその日にメッセージを送り、なぜ電通を辞めたのか話を聞かせてほしいと懇願し、その数日後に太郎さんと3時間くらい話をしました。
そこで言われたのが、「50代・60代・70代になっても活躍するためには、経営を学ぶことが大切だ。経営の知識ももちろん重要だが、実際に経営者としての経験を積んだり、経営者の近くで過ごしたりしなければ、本当の意味で身につかない」と。経営か、なるほど。ではどうすればいいんですか? と聞くと、「では、dofに来てみたら?」と。
そんな話をきっかけに、大好きだった電通を辞めるなんて、考えてもいなかったんですが、可能性が芽生えて。そこから、家族に説明したり、上司に相談する中で、背中を押してくれる言葉をもらい、電通を辞めてdofに転職することにしました。
文化と価値を創造するために、
本質的な提案をするのがdofの流儀。

ー 聞き手
dofでは、今はどのような業務を担当していますか?
ー 石井
プロデューサーとしてクライアントに寄り添い、プロジェクトの設計管理を行っています。主には、課題の整理、予算管理、スケジュール管理、スタッフィングなどです。現在の担当クライアントは、スタートアップ、ナショナルクライアント、メディア、BtoBやBtoC企業などあらゆる業態、規模、立ち位置のクライアントを担当しています。1つの企業だけでなく、様々なクライアントの状況を学び、最適なプロデュースを考え実行する事が出来るので、成長にも繋がりますし、提案の幅も広がり、楽しいですね。
クライアントに憑依して、プロデューサーとして野望を持ちながら、クリエイティブをつくる。クライアントも、世の中の人も全員がハッピーになる瞬間は、最高に楽しいです。
ー 聞き手
クライアントさんの業態や規模、ご自身の役割など多岐に渡る印象ですが、うまくハンドリングするコツはありますか?
ー 石井
dofは「受注型」ではなく、「伴走型」というのがポイントです。受注型の場合、どうしてもクライアントからの指示(オリエン)を受けて、それをそのまま実行する関係になります。そうなると本質的な提案ができなくなり結果、クライアントのためにならないことがあります。でも、伴走型の場合はクライアントの目的は大切にしつつ、その達成手段を提案します。
例えば、CMを作ってほしいと言われても、それよりもこういう方法のほうが効果的では? と提案することもあるし、スケジュールも制作チームが最も力を発揮できる余白を持っておくことが、クライアントにとってもプラスになる。そうした積み重ねが、新しい価値や成果につながっていくんです。

ー 聞き手
素晴らしいと思う一方で、クライアントからお金をいただいている立場として、そのような環境を作るのは大変そうだなと。何か秘訣はありますか?
ー 石井
それはやはり、dofが「文化と価値の創造」という分かりやすいミッションを掲げているから実現できているのだと思います。「文化と価値を創る」というのは、単に広告を展開するだけでは実現できません。タクシーアプリ「GO」の例を挙げると、テレビCMなどの広告を流すことで効果は見込めますが、その前に「GO」というロゴをタクシーの車体にラッピングして、街の景色を変えて世の中の受け皿を作った上で広告を展開するほうがより効果が期待できたため、あえてCMの展開を遅らせて、そういった戦略提案をするのがdof流です。
もし、「とにかく、うちはCMを作りたいんだ!」という依頼が来ても、齋藤や大島(故人・元dof会長)は「dofの理念に合わなければお断りしてもいい。なぜなら、dofは『文化と価値の創造』を目指し、クライアントのために全力で伴走することを大事にしているから」だと。そのスタンスをトップが明示しているので、われわれも仕事が進めやすいのです。
経営視点のプロデューサーを実践する

ー 聞き手
もちろん受けないといけない仕事もあるだろうけど、クライアントのためにならないと判断すれば無理に受注しない。その選択ができるのは、ある意味特殊かもしれませんね。この3年間で、印象的なプロジェクトを教えてください。
ー 石井
どれも印象的ですが、とりわけ心に残っているのは障害者雇用を推進するお花屋さん「ローランズ」のお仕事です。同社では、単なるプロデューサーの枠を超え、ブランディングやマーケティングの領域においての「顧問」として経営陣に伴走しています。
前職では、クリエイティブ部分は基本的にクリエイティブディレクターに任せるスタンスでしたが、ローランズでの僕の役割は、自分が経営陣の一員として責任を持ち、クリエイティブディレクションに近いところまで関わることができている。そういった意味で、とても印象深い仕事です。

ー 聞き手
クライアントワークをやりながら顧問になるというのはなかなか珍しいケースだと思いますが、どのような役割を担うのでしょう?
ー 石井
ブランド顧問としては、一貫性の追求を考えています。広告業界で学んだこととして「人はそもそも興味がない」「せいぜい覚えられるのは一つ」という事があります。だからこそ「ローランズといえば◯◯だよね」という最も伝えたいブランドの軸を伝える工夫をして、コミュニケーションに一貫性を持たせることを意識してます。ブランドの軸を決める作業は、社内の人だけでは決めづらい中で、経営者に伴走して、従業員やステイクホルダーの皆様と議論を尽くし、一緒に作っていく。そのプロセスの中で、社員が一致団結していく姿が見れるのは尊い仕事です。
ー 聞き手
まさに入社前に太郎さんから言われた、経営者の横で仕事するということが実現できているわけですね。
ー 石井
そうですね。dofだと、僕のような30代前半が、クライアントの社長をグリップしに行くことが求められますし、自分次第であらゆる領域を超えて、成果が出せる環境が整っています。次から次へ新たな課題が降ってきますし、その度に勉強の日々ですが、精神と時の部屋のようなスピードで成長を実感しています。

AIに負けない情あるプロデュースを。

ー 聞き手
dofでは電通「鬼十則」をアップデートした、「ハッピー鬼十則」がありますよね。
ー 石井
自分が入社以来信条として捉えていた電通鬼十則はとても大事に指針になっていました。時代の変遷もあり現在は掲げるのをやめていますが、現代でも大事にすべきエッセンスを抽出し、さらにdofらしさを付与したものが「ハッピー鬼十則」だと捉えています。どの言葉も好きですね。
ー 聞き手
「ハッピー鬼十則」の中からあえて一つだけ選ぶとしたら、どれですか?

ー 石井
「情・理・利」ですね。
われわれが広告の仕事をしている究極の目的は、世の中の人をハッピーにすること。
その中でも特に意識しているのは、「理屈や利益を超えた“情”のある仕事」ができていたか、ということです。
たとえば「dofさんと一緒だと楽しい」「石井さんがプロデューサーだったから難しい仕事も前向きに進められた」と言っていただけるような、人との関係や記憶に残る仕事がしたい。
これは、僕の恩師の言葉でもある「人生は思い出の数だけ豊かになれる」という言葉にも通じています。僕自身の座右の銘でもあります。
もちろんその手前には、「クライアントの“利”益をきちんと生むこと」や「“理”屈やロジックに裏打ちされた提案をすること」が必要不可欠です。でも、理屈が通っていて、利益が出ていたとしても、最終的に人の心を動かすのは“情”だと思うんです。

ー 聞き手
らしさという話では、先ほど、dofが大切にしている「文化と価値」についてお話がありましたが、dof自体の文化についてもお聞きしたいです。実際にdofに入ってみて、雰囲気や文化はどのように感じられましたか?
ー 石井
dofはそれぞれ違った得意分野がある個性的なメンバーが揃っています。そして、「Give & Give」の精神で互いに与え合い、成長し合う文化があります。例えば、毎週月曜日の午前中に「dof会」という全社員ミーティングを行います。そこでは業務の進捗報告ではなく、一週間でどんな体験をしたのか、仕事でどんなことを学んだのか、あるいはどんな失敗をしたのかを共有し合います。そうやって、お互いに知見を分かち合い、成長し合う集団なのです。一人でも独立してやっていけるようなスキルを持つ人たちが、あえてここに集まり、お互いにGiveし合うことで、一人では得られないような成長をみんなで一緒に経験している、そんな環境ですね。
ー 聞き手
そのほか、文化や価値をインプットする上で、dofならではの特別な体験はありますか?
ー 石井
特にありがたいと感じているのは、数千人規模の経営者や投資家が集まる日本最大級のスタートアップカンファレンス「ICC」への参加です。このカンファレンスは、夏は京都、冬は福岡で開催され、1人で参加するのに何十万円もかかるようなイベントです。dofでは、経営者と直接向き合うことで学びを得られる、という考えのもと、メンバーを送り出してくれています。毎年1月、ラスベガスで行われる世界最大のテックイベント「CES」にも、毎年選ばれたメンバーが参加し、最新の技術やトレンドをインプットする機会を得ています。また、毎年みんなで海外に行く機会もあり、去年は最新の文化や価値を学ぼうというテーマで上海を視察し、今年はロサンゼルスに全社員で行きました。こうした学びや体験に対して、会社が惜しみなく投資してくれる環境は貴重です。
指名されるビジネスプロデューサーを目指して

ー 聞き手
なるほど。では最後に、dofにはどのような方に入社してほしいですか?
ー 石井
広告業界で注目されるのは、クリエイティブディレクターやCMプランナー、アートディレクターなど、クリエイティブ職の人が多いというのが現実です。でも、僕がぜひ来てほしいと思う人は、プロデューサーやメディア関係の人たち。広告業界の“キラキラど真ん中”で活躍したい、業界誌に名前を載せてやるぞ、というような野心を持っている人に来てもらいたいなと。プロデューサー出身で独立する人はそう多くはありませんが、dofの代表である太郎さんはそれを実現しているし、僕もその魅力に惹かれて入社しました。プロデューサーだからといって“クリエイティブに関わらない”とか“クリエイティブを語らない”のではなく、むしろプロデューサーだからこそできるクリエイティブへの貢献があると思っています。
普通のプロデューサーと、dofが目指すプロデューサーの違いの一つに、われわれはクライアントと一緒にオリエンを作ることにあります。一般的には、クライアントがオリエンを提示し、それに対してどうクリエイティブを出すか考えるという流れが多いですよね。でも、われわれはオリエンの段階からクライアントと一緒に考えるので“どこを掘るべきか”の精度が高いといえます。だからこそ、クリエイターに渡す時点で、こういうことだから一緒にやってほしいと、明確な指針を示せるのです。そこが、dofがプロデューサーとして入る大きな違いだと思っています。

▲ 「石井岳がプロデューサーとしてリードしているGOのタクシー内で流れるコンテンツ『ひみつのプライム』」

ー 石井
以前、こんなことを言われました。ある広告クリエイティブの巨匠から、「私の案件全部にビジネスプロデューサーとして石井さんに入ってほしい」と。あと、よく仕事をご一緒するコピーライターからも、「あるクライアントから直接仕事を受けてやったけど、結果揉めてしまい、その仕事を降りることになってしまった。もし石井さんに入ってもらっていたら、もっといい仕事ができたかもしれない」と。どちらもすごくうれしい言葉でした。
僕自身、「あなたがビジネスプロデューサーとして関わってくれたから、こんなにいいクリエイティブが生まれたんだよ」と言われるような存在になりたいし、そう思われたい人にぜひ来てもらいたいです。
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